
ゴールデンウィークが終わり、財布の中身を見て少し青ざめている方も多いのではないでしょうか。私もこのタイミングで毎年同じことを思います。「ここで気を抜くと、6月の電気代請求書を見てもう一度青ざめることになる」と。
5月は1年の中で、家計を整える上でいちばん動きやすい月だと考えています。理由はシンプルで、新生活のバタバタが落ち着き、まだ夏のエアコン代が本格化していないからです。請求書が膨らんでから動いても遅いのです。
この記事では、3児の父である私が毎年5月に実施している固定費チェックを、5項目に絞って紹介します。1項目あたり30分程度で終わる内容ばかりですので、GW明けの「もうひと踏ん張りタイム」のお供にしてもらえれば嬉しいです。
なぜ「5月」が固定費見直しのベストタイミングなのか
家計簿アプリのデータを眺めていて気づくのですが、わが家の電気代は6月から9月にかけて一気に跳ね上がります。エアコン稼働が本格化するからです。
つまり、5月の電気代は「夏前の最後の落ち着いた数字」です。この数字を基準にプランや契約内容を見直しておくと、夏の請求書を見たときに「想定の範囲」で受け止められます。逆に何もしないまま夏に突入すると、毎月の請求書を見るたびに小さく動揺することになります。
家計の精神衛生上、5月のうちに整えておく価値は大きいと感じています。

① 電気・ガスのプランを契約状況ごと棚卸しする
まず最初にやるのは、電気とガスの契約状況の棚卸しです。チェックする項目は3つだけにしています。
1つ目は、現在のアンペア契約が家族構成に合っているか。3児の父であるわが家は朝と夕方の電力ピークが重なるため、無理に下げると逆にブレーカーが落ちて生活が止まります。下げすぎは禁物だと痛感しました。
2つ目は、ポイント還元や提携先を含めたトータルコストになっているか。私は楽天経済圏を使っているので、楽天ポイントが貯まる電気プランの優先度は高めです。
3つ目は、契約から1年以上経っているなら、現在のキャンペーン条件と比較してみる。これは10分もあれば公式サイトで確認できます。
実際にやってみると「思ったほど差がない」というケースもありますが、その場合は「動かなくていい」という結論が出ること自体が成果です。次の1年は迷わなくて済みます。
② 通信費は「主回線+サブ回線」で考える
わが家の通信費は、主回線にソフトバンク、サブ回線に楽天モバイルという2回線体制です。仕事柄、通話品質と通信安定性をどちらも妥協できないので、メインキャリアは外せません。一方で、データ通信量が多い用途やサブ機にはコストの軽い楽天モバイルを充てています。
5月にやるのは、過去半年のデータ通信量を見直して、回線の役割分担が今の使い方に合っているかを確認することです。子どもが進学や進級で持ち物が変わるタイミングと重なるため、家族全体の通信状況も同時に棚卸しします。
「サブ回線は本当にサブで足りているか」「主回線のプランがオーバースペックになっていないか」を1年に1回確認するだけで、年間数千円〜1万円単位の差が出ます。
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③ サブスクは年1回、5月に並べて見る
サブスクは増えるときは静かに増え、減るときはまったく減りません。わが家ではこれを防ぐために、5月にすべてのサブスクをスプレッドシート1枚に並べて眺めるようにしています。
並べる項目はシンプルで十分です。
| サービス名 | 月額 | 年額換算 | 直近30日の利用回数 | 継続/解約 |
|---|
「直近30日の利用回数」を入れるのがポイントです。回数が0または1のサービスは、ほぼ自動的に解約候補になります。「いつか使うかも」で残しておくサブスクが、年間でもっとも家計を蝕む存在だと毎年思い知らされます。
5月にやる理由は、新生活で増えたお試し契約が一斉に「無料期間終了→課金開始」のフェーズに入る時期だからです。気づいたら課金されていた、というパターンを防ぐためにも、このタイミングが理にかなっています。
④ 保険の更新月を一覧化しておく
保険は月々の引き落としに紛れて、内容を覚えていない契約が出てきがちです。5月にやるのは「更新月と保障内容を1枚にまとめておく」という作業だけにしています。
ここで大事なのは、5月のうちに無理に解約や見直しをしないことです。保険は冷静なときに比較しないと、不安に駆られて余計な特約を増やしてしまいがちです。「次の更新月までに何を確認するか」というメモを作るだけでも、判断のタイミングが整います。
私の場合、子どもの学資的な備えはNISA・iDeCoの積立と並走させているので、保険側は本当に必要な保障に絞り込む方針で動いています。家計の柱がどこにあるかを最初に決めると、保険選びの迷いはかなり減ります。
⑤ クレジットカードの還元ルートを再確認する
最後は、クレジットカードの還元ルートのチェックです。わが家のメインは7年前に作った楽天ゴールドカードとPayPayカード(通常版)の2枚体制です。
5月にチェックするのは、次の3点です。
- 各カードの年間利用額が、年会費・特典の元を取れる水準にあるか
- ポイントの主な貯め先と、その出口(使い道)がチグハグになっていないか
- 公共料金や通信費の引き落とし先が、最も還元率の高いカードに紐づいているか
特に3つ目は、契約時の状態のまま放置されていることが多い項目です。半年に一度棚卸しするだけで、「今のままでよし」「ここは変える」が即決できる状態になります。
まとめ:1日30分×5日で、年間数万円が手元に残る
5項目すべてを1日でやろうとすると、必ず途中で疲れて中途半端に終わります。私は5月のうちに、平日の朝に1項目ずつ、合計5日間に分けて取り組むようにしています。
トータルで150分。これだけで、年間数万円単位のキャッシュが手元に残ります。私自身、こうした地味な見直しの積み重ねで、副業の運用資金とは別に、生活費側のバッファを少しずつ厚くしてきた感覚があります。
夏の電気代請求書が届いてから動くのではなく、届く前に整えておく。たったそれだけのことですが、家計の落ち着き方がまったく違ってきます。
5月の残りの平日、ぜひ1項目だけでも手を付けてみてください。