
節約×副業×投資の3本柱で月+10万円を目指すhiroです。
仕入れ紹介シリーズの3本目です。過去2本は、正直いって「当たり」の話でした。
- #1 DAIKOのダウンライト——¥1,000仕入れ、想定粗利¥7,712、利益率70.1%
- #2 REGZAのアウトレット——実質¥37,000仕入れ、想定粗利¥31,070
今日はその逆です。「1個あたりの粗利161円・利益率22.1%」という、地味を通り越して「これ意味あるの?」と言われそうな仕入れの話をします。
現場で私が思っていたことを、そのまま書きます。
回転怪しいけど、ゆっくり売っていくつもり。仕入れ値が安いし、まぁ売れてるから、ついで買い。
この「ついで買い」を、感覚ではなく判断として言語化してみます。
- ① 50%OFFワゴンで「型番が確定できる新品」を9個——何を見て拾ったか
- ② 販売SPEEDは怪しい。それでも買った3つの理由——仕入れが安い×そこそこ売れてる×ついで
- ③ 競合22件と共存しながらゆっくり回す設計——FBA最安値追従+赤字ストッパー¥408
画面はすべてプライスターとKeepaの実物です。
見つけた場所:TSUTAYAのカード売場、50%OFFの棚

TSUTAYAのカードゲーム売場です。
トレカ売場には、メーカー出荷から時間が経った型番が値引きされて残る棚があります。今回はそこに「50%OFF」の赤ラベルが並んでいました。
| 値札の内容 | |
|---|---|
| 表示 | 新品/その他/カード |
| 型番表記 | OP ST28 緑黄 ヤマト |
| 定価 | ¥550(税込) |
| 値引き | 50%OFF → 実質¥275 |
| JAN | 4582769864841 |
商品は「ONE PIECEカードゲーム スタートデッキ 緑黄 ヤマト[ST-28]」。対象年齢9歳〜のトレーディングカードゲームの入門用デッキです。
写真のとおり、同じ緑黄デッキがまとまった数積まれていました。隣には青のST23(バギー)も50%OFFで並んでいます。
この「まとまった数がある」というのが、薄利多点では絶対条件です。 1個だけなら、後で書くとおり手間が利益を食い潰します。
その場でスキャン:新品22件・中古0・最安¥699

棚の前でバーコードをスキャンした画面です。トレカは型番の枝番が細かいので、目視の型番読みではなくバーコードで確定させるのが安全です。
出てきた数字がこちら。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| ASIN | B0DXJZ3YLL |
| カテゴリ | ホビー |
| 新品出品者 | 22件 |
| 中古出品者 | 0件 |
| Amazon新品最安 | ¥699 |
| FBA目安価格 | ¥408 |
| 自己発送目安価格 | ¥660 |
仕入れ¥275に対して、Amazonの新品最安が¥699。ざっくり2.5倍です。
ただし、ここで浮かれてはいけない数字がひとつあります。新品出品者22件。
#1のダウンライトは出品者ゼロの独占状態でした。今回はその真逆で、22人が同じ土俵にいる。この違いが、値付けにも利益率にもそのまま出ます。
Keepa:6月中旬に¥480→¥780へ跳ねている

Keepaの3ヶ月グラフが、この商品の性格をよく表しています。
| 時期 | 価格帯 | 状況 |
|---|---|---|
| 5月中旬〜6月上旬 | ¥450〜¥500 | 低い。グラフのオレンジ帯=Amazon本体が在庫を持っていた期間 |
| 6月中旬 | ¥480 → ¥780へ急騰 | Amazon本体が抜けた |
| 7月〜8月上旬 | ¥700〜¥780でギザギザ | 第三者出品者どうしの価格競争 |
| 直近 | ¥699 | 現在の新品最安 |
読み取れることは2つです。
①Amazon本体が抜けた後に価格が上がっている
これはトレカに限らずよくある形です。Amazon本体(Amazon.co.jpが販売するぶん)が在庫を持っているあいだは、価格が定価近辺かそれ以下に張り付きます。本体の在庫が切れると、第三者出品者の相場に切り替わって価格が上がる。
今回はその切り替わりが6月中旬に起きて、以降は700円前後が定着しています。
②ギザギザしている=動いている
7月以降のグラフは、¥700〜¥780のあいだで何度も上下しています。¥490付近まで一時的に落ちている谷も2回あります。
これは競合が入れ替わりながら価格を合わせ合っている証拠で、言い換えると「在庫が消化されている」ということです。誰も買わない商品なら、価格を動かす必要すらありません。
派手さはありませんが、「まぁ売れてる」の根拠はここです。
「販売SPEEDは怪しい」——それでも買った3つの理由

正直に書きます。この商品の回転が速いとは思っていません。
前々日に仕入れたREGZAのような「1点で¥31,070」の華やかさもないし、#1のダウンライトのような独占状態でもない。競合22件のなかに、10人目・20人目として並ぶだけです。
それでも9個カゴに入れました。理由は3つです。
理由①:仕入れが安い=失敗しても痛くない
9個で¥2,475。 1個あたり¥275です。
これが1個¥3,000の商品を9個(¥27,000)だったら、絶対に買っていません。回転の読みが外れたときのダメージがまるで違うからです。
| 仕入れ総額 | 読みを外したときのダメージ |
|---|---|
| ¥2,475(今回) | 仮に全部売れなくても、1ヶ月の飲み会1回ぶん |
| ¥27,000 | 翌月の仕入れ資金が消える |
薄利多点で許されるのは、「最悪ゼロでも生活が揺らがない金額」に収まっているときだけです。今回はそこに収まっていました。
理由②:そこそこ売れている証拠がある
Keepaのグラフが¥700帯でギザギザ動いていること。中古出品が0件なこと。この2つが「まったく売れない死に筋ではない」根拠です。
中古0件というのは、トレカのスターターデッキでは意味があります。開封して中身を使ってしまう商品なので、中古市場が成立しにくい。つまり新品で買うしかないので、需要は新品出品にまっすぐ向かいます。
理由③:ついで買いだから、リサーチも納品もほぼタダ
これが実は一番大きい理由です。
この日はもともと別の商品を仕入れに行った日でした。同じ日に、¥37,000のREGZAと、TOYGERの商品を1点仕入れています。
つまり、この9個にかかった追加コストは——
| 項目 | 追加でかかったもの |
|---|---|
| 交通費 | ¥0(どうせ回っていた) |
| リサーチ時間 | バーコード1回(同一ASINなので9個分まとめて判断できる) |
| FBA納品の箱・送料 | ほぼ¥0(他の商品を送る箱の隙間に入る) |
| 検品の手間 | 新品未開封なので、数を数えるだけ |
「ついで買い」というのは、固定費がもう払い終わっている状態で追加する、という意味です。 単独でこの9個のためだけに店に行っていたら、間違いなく赤字です。
この考え方は、前日の記事で書いた「1日の仕入れをポートフォリオで見る」という話とそのままつながります。
値付けと利益:粗利¥161・利益率22.1%

出品設定はこうしました。
| 項目 | 設定・数値 |
|---|---|
| コンディション | 新品 |
| 出品モード | FBA出品 |
| 個数 | 9個 |
| 出品価格 | ¥728 |
| 仕入価格 | ¥275 |
| Amazon手数料 | ▲¥292(売値の40.1%) |
| 想定粗利 | ¥161/個 |
| 利益率 | 22.1% |
| 価格追従モード | FBA最安値 |
| 赤字ストッパー | ¥408 |
9個ぶんで計算すると、仕入れ¥2,475 → 販売予定¥6,552 → 想定粗利¥1,449です。
手数料が売値の40.1%という現実
まずここを直視しておきます。¥728のうち¥292、実に40.1%が手数料です。
これは低単価品の宿命です。FBAの配送代行手数料は価格ではなくサイズと重量で決まるので、売値が小さいほど手数料の比率が跳ね上がります。
| 売値 | 手数料 | 比率 |
|---|---|---|
| ¥728(今回) | ¥292 | 40.1% |
| ¥881(ダーツシャフト) | ¥323 | 36.7% |
| ¥11,000(ダウンライト) | ¥2,288 | 20.8% |
つまり低単価品は、仕入れをどれだけ安くできるかがすべてです。今回¥275で拾えたから¥161残る。これが¥400仕入れだったら粗利¥36で、やる意味がありません。
赤字ストッパー¥408の根拠
スキャン画面に出ていた「FBA目安価格 ¥408」を、そのまま赤字ストッパーに入れています。
これは「この価格まで下がったら利益がゼロになる」ラインです。仕入れ¥275+手数料を回収できるギリギリの水準。ここより下は自動で追わない設定にしておけば、価格競争に巻き込まれても赤字にはなりません。
正直な注意点:¥728はまだ「置いてあるだけ」
2つ、はっきり書いておきます。
①この9個はまだ1個も売れていません。 出品したばかりの状態です。¥161も¥1,449も、売れたらの想定値であって確定利益ではありません。
②¥728は現在の最安¥699より高い価格です。 価格追従モードを「FBA最安値」にしているので、実際にはFBA競合の最安値に合わせて下がっていきます。¥699前後まで下がれば、粗利は¥161より少なくなります。
つまり現実的な着地は「1個¥120〜¥160くらいが9個」。合計で1,100〜1,400円のあいだというのが正直な見立てです。
薄利多点が成立する条件と、崩れる条件
今回のようなついで買いは、条件を外すと一気に赤字になります。私が見ているのはこの4つです。
| 条件 | 今回 | 外れるとどうなるか |
|---|---|---|
| 同一ASINでまとまった数がある | ◎ 9個 | 1個ずつ違う商品を9種類買うと、リサーチ9回・出品9回で手間が9倍 |
| 小さくて軽い | ◎ カードデッキ1箱 | 大きいとFBA手数料が跳ね上がり、¥161など一瞬で消える |
| 仕入れが十分に安い | ◎ 定価の50% | 定価の70%だと粗利がほぼゼロ |
| ついでである | ◎ 別商品の仕入れ日 | これ単独のために店に行くと、交通費で赤字 |
逆に言うと、この4つが揃わない薄利多点は、ただの作業です。
「安いから」だけで小物をバラバラに10種類買うのが一番よくないパターンで、手間だけ増えて利益は数百円。副業としては続きません。
独占の#1と、競合22件の今回。どちらが正しいのか

同じ「仕入れ紹介」でも、#1と今回はまるで違う商品です。並べてみます。
| #1 DAIKOダウンライト | 今回 ONE PIECEデッキ | |
|---|---|---|
| 仕入れ | ¥1,000 × 3個 | ¥275 × 9個 |
| 出品価格 | ¥11,000 | ¥728 |
| 想定粗利(1個) | ¥7,712 | ¥161 |
| 利益率 | 70.1% | 22.1% |
| 競合 | 0件(独占) | 22件 |
| 判断の根拠 | Keepa3年分+在庫切れ | 50%OFF+そこそこ売れてる |
| かけた時間 | 店頭で3分+帰宅後の裏取り | バーコード1回 |
数字だけ見れば#1の圧勝です。では今回の仕入れは間違いだったのか。
そうは思いません。理由は、#1のような商品が「狙って見つからない」からです。
出品者ゼロで需要が残っている商品に出会えるのは、月に何回もありません。「利益率70%以上しか買わない」というルールにすると、ほとんどの日は手ぶらで帰ることになります。
一方で今回のような50%OFFワゴンは、行けばだいたい何かある。1回あたりのリターンは小さいけれど、再現性があります。
| 高利益率×少数 | 薄利×多点 | |
|---|---|---|
| 1件あたりの利益 | 大きい | 小さい |
| 出会える頻度 | 低い | 高い |
| 資金拘束 | 大きい | 小さい |
| 読みを外したとき | 痛い | 痛くない |
| 必要な判断時間 | 長い | 短い |
両方をやるのが答えだと思っています。片方だけだと、利益が伸びないか、続かないかのどちらかになります。
「ゆっくり売る」という前提を最初に決めておく

最後に、今回いちばん言語化しておきたかったことです。
薄利多点でいちばん危ないのは、「早く売りたい」と思ってしまうことです。
9個持っていて、1ヶ月に1個しか売れなかったとします。焦って値下げすると、¥728が¥650になり、¥600になり、赤字ストッパーの¥408に張り付きます。そうなると残り8個は1円も生まない在庫になります。
だから、仕入れる時点でこう決めておきます。
- 売れる期間は半年〜1年でいい——¥2,475しか拘束していないので、急ぐ理由がない
- 値下げは追従に任せて、自分では触らない——赤字ストッパーが下限を守ってくれる
- 在庫が減らなくても気にしない——FBA保管料は小型・軽量なら月に数円〜数十円
この「急がない」という前提を、仕入れる前に決めておけるかどうかが、薄利多点が成立するかどうかの分かれ目です。売れ行きを見てから決めようとすると、まず焦ります。
現場での私の独り言をもう一度書くと、こうでした。
回転怪しいけど、ゆっくり売っていくつもり。仕入れ値が安いし、まぁ売れてるから、ついで買い。
この一文には、「回転が遅いことを承知している」「だから安く買った」「だから急がない」という3つの判断が全部入っています。感覚で言っているようで、条件は満たしていました。
まとめ:3行まとめ

- TSUTAYAの50%OFFワゴンでONE PIECEカードゲーム スタートデッキ 緑黄 ヤマト(ST-28)を1個¥550→¥275で9個。Amazonは新品22件・中古0・最安¥699で、¥728で出品。1個あたり手数料¥292・想定粗利¥161・利益率22.1%、9個で想定¥1,449。ただしまだ1個も売れておらず、FBA最安値追従なので¥699前後まで下がれば粗利はもう少し減ります。
- 回転が速くないのは承知のうえ。それでも買ったのは①仕入れ総額が¥2,475で最悪ゼロでも痛くない②Keepaが¥700帯でギザギザ動いていて「まぁ売れてる」③別商品の仕入れのついでで、交通費もリサーチも納品コストも追加ゼロ、の3つが揃っていたから。この4条件(同一ASINでまとまった数・小さくて軽い・十分安い・ついで)を1つでも外すと、薄利多点はただの作業になります。
- 独占で利益率70.1%だった#1のダウンライトと、競合22件で22.1%の今回。数字は比べものになりませんが、#1のような商品は狙って見つかりません。「出会える頻度が高い薄利多点」と「頻度は低いが大きい高利益率」の両方を持つのが現実解。そして薄利多点は、仕入れる前に「半年〜1年かけてゆっくり売る」と決めておくことが条件です。
今回の判断に使った2つのツール
Keepa:「まぁ売れてる」を数字で確かめる
今回の判断のうち、「そこそこ売れている」という部分はKeepaだけが教えてくれます。
店頭で見えるのは「50%OFF」という値札だけです。それが安いのかどうか、そもそも売れる商品なのかは、価格推移を見ないと何もわかりません。
| 見た項目 | 分かったこと |
|---|---|
| 3ヶ月の価格推移 | 6月中旬にAmazon本体が抜けて¥480→¥780へ |
| 直近のギザギザ | ¥700帯で競合が価格を動かし続けている=在庫が消化されている |
| 中古の出品状況 | 0件。開封して使う商品なので中古市場が成立しない |
とくに「Amazon本体がいつ抜けたか」は、トレカやホビー系では毎回見る指標です。本体がいる間の安い価格を相場だと勘違いすると、仕入れの判断を丸ごと間違えます。
プライスター:バーコード1回で判断を終わらせる
今回の画面はすべてプライスターのものです。
薄利多点の仕入れでは、1件あたりにかけられる判断時間が数十秒しかありません。 ¥161の商品のために5分悩んでいたら、時給換算で完全に赤字です。
プライスターだと、店頭でバーコードを読むだけで次が一度に出ます。
| その場で出るもの | 今回の値 |
|---|---|
| 現在の出品者数と最安値 | 新品22件/中古0件/¥699 |
| Keepaの価格推移グラフ | 6月中旬の急騰まで一目で確認 |
| FBA/自己発送の目安価格 | F¥408/自¥660 |
| 仕入れ値を入れた瞬間の粗利・利益率 | 手数料¥292/粗利¥161/22.1% |
とくに目安価格がその場で出るのが効きます。今回はこの¥408をそのまま赤字ストッパーに設定しました。手計算だと、この判断に数分かかります。
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- 店員「新品です」→実は展示品。それでも実質¥37,000で仕入れて、あえて「中古-ほぼ新品」で¥75,000スタート
- その日の利益の9割は、1点が作っていた|8/10の仕入れ11個・想定利益¥28,845を全部分解する
- 【Amazonうれた#6】コスモダーツ Fit シャフト ¥0仕入で¥881販売・粗利¥558・利益率63.3%
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