2025年10月25日ごろ、母の口座でオルカンに100万円を投資しました。約1年後、評価額が15万円ほど増えていました。うれしい変化ですが、「これから毎年15%ずつ増える」と考えるのは別の話です。
金額や経過は私の家族の例です。運用会社が公表するファンド全体の成績ではありません。購入・評価の正確な日付や途中の追加購入・出金は確認していないため、約15%はこの期間の概算の評価損益率として扱います。

写真は家計整理や学習のイメージです。母本人、実際の口座画面、運用結果を撮影したものではありません。人物写真はAI生成、素材写真は末尾に出典を記載しています。
100万円に対する15万円は約15%
15万円÷100万円×100=15%。今回の金額を単純に比べると、元の投資額に対して約15%増えた計算です。ただし、正確な購入日・評価日、途中の追加購入や出金を確認していないため、厳密な年率15%の運用実績とは書けません。
約1年で15万円増えたという一回の結果と、毎年15%ずつ増えるという約束は別です。

含み益は、売却して受け取った利益とは違う
今回の15万円は売却前の評価上の増加、いわゆる含み益です。今後の値動きによって増えたり減ったりします。売却時の金額が今の評価額と同じになるとも限りません。口座区分や税金についても確認できていないので、税引き後の手取り額を決めつけないことにしました。
うれしい結果でも、家計の予定を15%で固定しない

利益が出ているのはうれしいことです。しかし、この一年の結果だけで、翌年の生活費や教育費の計算を変える必要はありません。近く使う予定のお金と、長く運用するお金を分け、下落したときにも生活を続けられる範囲を考えます。

オルカンとは?
オルカンは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の愛称です。国内外の株式に分散して投資する投資信託で、ひとつの会社や国の株価だけで結果が決まる商品ではありません。ただし、世界中の株式に投資することは、値下がりしないことを意味しません。株価や為替の変化によって、円で見た評価額は上下します。
運用会社も、基準価額の動きには株式市場に加えて為替が影響すると説明しています。リスクや費用は、購入前に最新の目論見書で確認しましょう。
もし100万円が下がったら?

たとえば評価額が20%下がれば、100万円は80万円になります。その後20%上がっても96万円です。下落前の100万円に戻るには、80万円から25%の上昇が必要になります。これは仕組みを説明するための例で、実際の将来の値動きを予測した数字ではありません。
上がったときだけでなく、下がったときに生活に困らないかを先に考える。
家計に必要な資金まで投資に回すと、相場が下がった時に、生活費を用意するため売却せざるを得ないことがあります。近く使うお金は別に確保し、投資に回す金額は家族の生活や予定と合わせて考えたいところです。
NISAでも損をしないわけではない

NISAは、対象となる投資の利益が非課税になる制度です。しかし、非課税と元本保証は別の話。投資した商品の価格が下がれば、NISA口座でも元本を割り込むことがあります。今回の母の口座がNISAか課税口座かは確認できていません。
金融庁は、投資信託などには元本割れのおそれがあることを説明したうえで、長期・積立・分散投資を資産形成の選択肢として紹介しています。分散しても損失を完全になくせるわけではありません。
参考:金融庁・資産形成の基本
「増えた理由」をひとつに決めつけない
オルカンの評価額には株式の価格と為替の両方が関わります。世界のニュースで株価が上がったと聞いても、自分が円で見る評価額が同じ割合で上がるとは限りません。運用会社のFAQも、円高が基準価額の下落要因、円安が上昇要因になることを説明しています。
今回の約15万円について、株価と為替がそれぞれいくら寄与したかは計算していません。確認していない内訳を「この国が好調だったから」「円安だけで増えたから」と説明することは避けます。自分の口座の評価損益と、ニュースに出る指数の上昇率も、測る時期や条件が違えば一致しません。
家族に伝えるなら、利益と注意点をセットに
「100万円が約115万円になっていた」と聞くと、投資は簡単に増えると思うかもしれません。でも、今回分かっているのは、ある時点での評価額が約15万円増えていたということだけです。購入した時期やその後の市場環境によって、別の人の結果は変わります。
家族に伝えるときも、うれしかった結果と一緒に、売るまでは評価額が変わること、将来の利益は保証されないことを話したいです。投資の判断は、それぞれの生活費や使う予定、値下がりに耐えられる範囲に合わせて行いましょう。

始める前に、三つの金額を書き出す
投資を考えるときは、いきなり商品を買うより、家計のお金を分けてみます。一つ目は、家賃や食費など毎月の暮らしに必要なお金。二つ目は、進学や車の買い替えなど、使う時期が見えているお金。三つ目は、当面使う予定がなく、値下がりしてもすぐに取り崩す必要がないお金です。
金額は家庭によって違います。誰かが100万円を投資したから、自分も同じ額にそろえる必要はありません。急な支出や収入の変化に備えるお金まで投資すると、相場を待てずに売ることにつながります。まずは、自分の生活を守れるかという順番で考えます。
投資する額は、他人の利益ではなく、自分の家計から決める。
本は買っただけで投資の利益につながるものではありません。まず目次や試し読みで、いま分からない言葉が扱われているかを確認しましょう。図書館や手元の本で疑問が解けるなら、買い足す必要はありません。

買う前の確認を、ひとつのメモにする
商品名だけで購入を決めず、何に投資する商品か、どんな理由で値下がりするか、費用がどうかかるかを、公式の資料で確認します。似た名前の投資信託でも同じ商品とは限りません。検索で出た記事と、購入画面の商品名が一致しているかも確かめます。
メモには、購入を考える目的、使う予定の時期、無理なく用意できる額、確認した資料の日付を残すと、自分の判断を振り返りやすくなります。口座番号やログイン情報まで書く必要はありません。家族と話すメモと、口座の秘密の情報は分けて管理しましょう。
専用品が必須ではありません。手持ちのノートや普段使っているメモで、購入目的と確認日を残せれば十分です。商品を増やすより、あとで自分の考えを読み返せる形を優先します。
15万円増えた後こそ、予定を変えすぎない

評価額が増えると、もっと早く増やしたいと思うかもしれません。しかし、今回の結果を見て借金をして投資を増やしたり、近く必要な教育費を移したりする理由にはなりません。利益が出た時点で、最初の目的や家計の余裕を確認し直すことが大切です。
逆に、毎日の値動きを見て不安になるなら、投資額が自分に合っているか振り返る材料になります。値下がりを気にしないよう我慢することだけが、長期投資ではありません。生活を維持できる範囲に整えることも、続けるための準備です。
今回の母の例も、誰でも同じ結果になるという紹介ではありません。約1年の評価上の変化をきっかけに、利益の見方と家計との距離を考える話です。口座の個人情報を公開せず、確認できた範囲の金額だけを取り上げています。

今週できるのは、買うことより確認すること
今回の話を読んで投資に関心が出たら、その場で100万円を用意する必要はありません。まず一週間のどこかで家計を見る時間を取り、近く使う予定と手元に残したいお金を確かめます。そのうえで投資信託の公式資料を読み、意味が分からない言葉を書き出してみます。
すでに保有しているなら、商品名、投資した合計額、現在の評価額を分けて記録します。評価額の大きさだけを見て、積立で増えた分まで運用の利益と思わないためです。今回の母の経過も、正確な入出金記録がそろわない以上、厳密な年率計算には使えません。
目標は高い利回りを約束することではなく、家計に合う形で判断を続けられることです。
スマートフォンの電卓でも確認できます。購入する場合は、使いやすさや置く場所を考え、投資のために高価な道具をそろえすぎないようにします。
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参考資料と確認範囲
公式資料は2026年10月28日に確認しました。商品を購入するときは、販売会社の画面から最新の交付目論見書でリスク・費用・取扱条件を確認してください。ここでは個人の口座情報やLINEの画像は掲載していません。
素材写真の出典
JESHOOTS.COM、Anil Jose Xavier、Amanda Lawrence、Justin Morgan、Tamarcus Brown/Unsplash。商用利用可能なUnsplashライセンスを確認して既存記事で使用した素材を再利用しています。道具の実物紹介や本人の作業実績を示す写真ではありません。
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