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楽天VTIをオルカンにまとめる実践編——特定口座・一般口座・NISA、どこから売る?
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楽天VTIをオルカンにまとめる実践編——特定口座・一般口座・NISA、どこから売る?

楽天VTIとオルカンを両方持ったまま数年が経ち、一般口座・特定口座・NISAの3か所に散らばっていました。まとめると決めたとき最初に詰まるのが「どこから売るか」です。税金だけで考えると答えを間違えます。今回は売却順序・確定申告・NISA内の切替計画を、私が実際に組んだ順番で書きます。

パソコンとノートを広げて、口座ごとの資産の整理を考えているイメージ

メルカリ+Amazonで8年物販を続けているhiroです。

以前このブログで「新規の積立はオルカンに一本化した。楽天VTIは売らずに保有継続」と書きました。あれから時間が経ち、いま楽天証券の画面を開くと、同じような中身のファンドが3つの口座に散らばっている状態です。

  • 一般口座:いちばん古い、始めたころの楽天VTI
  • 特定口座:途中で積立額を増やした時期の楽天VTI
  • NISA口座:制度切替の前後で入れた楽天VTIと、いまメインで積んでいるオルカン

評価額はざっくり数百万円規模、そのうち2割強が含み益。問題は金額ではなく「毎月チェックする対象が増えすぎた」ことです。増やすより先に整えるフェーズだと判断して、楽天VTIをオルカンにまとめることにしました。

今回はその実践編です。最初に詰まるのが「どこから売るか」。ここを税金だけで考えると、たぶん間違えます。

※本記事は私自身の整理の記録と一般的な制度情報のまとめであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。税制や画面仕様は時期により変わるため、最新の内容は必ず国税庁および証券会社の公式情報でご確認ください。判断は最終的にご自身の責任でお願いします。

💡 「持ち続ける」も立派な選択です。ただ、口座が散らばったまま10年放置すると、あとで整理する自分がいちばん困ります。

なぜ「保有継続」から方針を変えたのか

前回の結論は正しかったと思っています。含み益が出ている資産をわざわざ売れば、その時点で税金が確定する。だから触らない——これは合理的です。

方針を変えた理由は3つあります。

① 中身がほぼ重なっている オルカン(全世界)の中身は約6割が米国株。楽天VTI(全米)と両方持っても、思っているほど分散は増えません。「2本持ち」の実態は「米国株を重めに持ったオルカン1本」に近い。

② コスト差が効いてくる金額になった 信託報酬は楽天VTIが年約0.162%、オルカンが年約0.05775%。差はおよそ0.10%。数十万円のうちは誤差ですが、数百万円規模になると年間数千円、保有する限り毎年発生します。

③ 物販の利益をまとめて入れる予定ができた 今月、事業のほうで数十万円のまとまった利益が出ました。これを買い増しに回すのですが、入れる先が3口座に分かれていると「どこにいくら入れたか」が分からなくなります。入金の前に器を整える——今回の直接的な理由がこれです。

売る順番をノートに書き出して優先順位をつけているイメージ

売却順序は「一般口座 → 特定口座 → NISA」

結論から書きます。私が決めた順番はこれです。理由は税率ではなく、手間と自由度です。

① 一般口座を最初に畳む

一般口座は、証券会社が損益を計算してくれません。年間取引報告書も交付されないので、売れば自分で取得価額を洗い出して申告する必要があり、取得が古いほど記録をたどるのが大変になります。

つまり放置しても税務上のメリットがゼロで、寝かせるほど面倒が増える口座です。だから最初に畳む。記憶が新しいうちに片づけたい、という現実的な理由もあります。

② 特定口座は「源泉徴収あり」のまま、必要な分だけ

特定口座(源泉徴収あり)は、売却益から20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)が自動で引かれ、原則として確定申告が不要です。ここは楽です。

ポイントは、特定口座(源泉徴収あり)の分を確定申告に「含めるかどうか」は自分で選べるという点。一般口座を申告するからといって、特定口座まで一緒に申告する義務はありません。含めると合計所得金額が増え、住民税や国民健康保険料に影響が出る場合があるため、私は含めない方針にしました。

もう一点、一度に全部売ると利益がその年に集中します。年をまたいで分割するほうが所得の山を作らずに済みます。

③ NISAは最後——というより「急いで売らない」

NISA口座は売っても非課税なので、税金だけ見れば真っ先に売っていい口座です。それでも最後にした理由は、空いた枠が使えるのは翌年だからです。

非課税保有限度額(生涯1,800万円)は、売却すると取得価額(簿価)ベースで翌年に復活します。年間で新たに投資できるのは360万円(つみたて枠120万円+成長投資枠240万円)まで。NISA内の入れ替えは年単位でしか進まない仕組みです。

もう一つ、NISAは損益通算ができません。損失が出てもなかったものとみなされ、他の口座の利益と相殺できない。「NISAは他とルールが違う箱」と覚えておくと判断を間違えにくくなります。

なお私の今年の非課税枠はまだ3割ほど残っています。ここは新規の買い増し用に空けておきたい。これが次の3年計画につながります。

電卓とパソコンで譲渡損益を計算し、確定申告の準備をしているイメージ

一般口座を売ると、確定申告がついてくる(e-Taxは自分でやる)

一般口座を畳むと決めた時点で、来年の確定申告が確定します。「税理士に頼むべきか」と一瞬考えましたが、自分でやることにしました。

理由は単純で、やることが少ないからです。申告するのは一般口座の譲渡損益だけ。株式等の譲渡所得は申告分離課税なので、事業の所得と合算されて税率が跳ね上がることもありません。

手順としてはこの流れになります。

  1. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスする
  2. マイナンバーカードとスマホ(またはICカードリーダー)でログインする
  3. 分離課税の所得」→株式等の譲渡所得等へ進む
  4. 一般口座の取得価額・売却価額・売却日を入力する
  5. 画面の指示どおりに進めて、そのままe-Taxで送信する

いちばん時間がかかるのは4番の「取得価額を確定させる」ところです。ここさえ揃っていれば、入力自体は30分もかからないというのが、事前に画面を触ってみた感触でした。

だから今年やるべきことは申告作業ではなく、売却時に取得価額の記録を必ず残すこと。取引報告書のPDFを保存し、売却の都度スプレッドシートに一行足す。これだけで来年の自分が助かります。

カレンダーを広げて、数年かけた切替計画を月単位で組んでいるイメージ

NISAの楽天VTIは、3年かけてオルカンに寄せる

NISA内の入れ替えを一気にやると、その年の投資枠を入れ替えだけで食いつぶし、新規の買い増しができなくなります。だから3年計画にしました。

  • 1年目(今年):NISA内の楽天VTIは動かさない。枠は新規の買い増しに使う。売るのは一般口座のみ
  • 2年目:NISA内の楽天VTIを一部だけ売却。復活する枠は翌年に回り、その年の新規枠と合わせてオルカンへ
  • 3年目:残りを売却して、オルカンに寄せ切る

ゆっくりに見えますが、急いで得することが1つもないからです。非課税なので税金の心配はなく、枠は年単位でしか復活せず、中身は6割方ダブっている。焦る理由が見当たりません。

毎月の積立設定は、すでにオルカン1本に切り替え済みです。新しく入るお金だけは、今日から正しい場所に流れている——これが一番大事で、過去の分は3年かけて追いつけばいい、という整理です。

整理が終わってすっきりした机の上のイメージ

まとめ:先に器を整えてから、お金を入れる

今回やることを、順番どおりにもう一度並べます。

  • 一般口座を最初に畳む。放置してもメリットがなく、寝かせるほど記録が面倒になるから
  • 特定口座は源泉徴収ありのまま、申告には含めない。売るなら年をまたいで分割する
  • NISAは急がない。売却枠の復活は翌年・簿価ベース。損益通算もできない別ルールの箱
  • 確定申告は自分でやる。作成コーナー+マイナンバーカードで、記録さえ揃っていれば短時間で終わる
  • NISA内の入れ替えは3年計画。今年の枠は新規の買い増しに使う

物販をやっていると、在庫を整理してから仕入れるのが当たり前になります。散らかった棚に新しい商品を突っ込んでも、どこに何があるか分からなくなるだけ。投資も同じでした

もし口座が2つ3つに散らばっているなら、動かす前に、「どこから売るか」だけ先に決めておくと楽です。順番さえ決まっていれば、あとは年に一度、淡々と進めるだけです。


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買い物先生

物販副業8年 / 資産1,000万超 / 46歳独立・50歳セミFIRE目標

物販・節税・買い方の知識を、実体験ベースで書いています。 「知識の差がお得の差になる」——そう思って、ずっとやってきた実践をそのまま公開します。

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