ベージュの壁とアーチのある石畳のショッピングアーケードを、こげ茶のコートに水色のマフラーを巻いた女性が白い紙製のトートバッグを提げて歩いている。奥に店の灯りと観葉植物が見える。

メルカリとAmazonで8年、物販を続けています。hiroです。

この2週間、仕入れた商品を1件ずつ記事にしてきました。照明器具、中古のレコーダー、トレーディングカード、プレイマット、プリンターに入っていたインク。利益率でいうと22.1%から88.6%まで、見事にバラバラです。

1件ずつ読むと、それぞれ違う話に見えます。Keepaを3年分さかのぼった話もあれば、店員さんと交渉した話も、箱を開けたら偶然入っていた話もある。

でも、5件を1枚の表に並べてみたら、全部が同じ4つのチェックを通っていたことに気づきました。

今日は土曜日です。これから店を回る人もいると思うので、その4条件と、そのまま使えるチェックリストを書きます。

  • ① 5件の数字を全部並べる——率も額も、売れたかどうかも
  • ② 共通していた4条件——バラバラに見えた5件の共通項
  • ③ 週末に使うチェックリスト——店頭で何を順番に見るか

まず、5件を1枚の表に並べる

木目のテーブルに置かれたスマートフォンの電卓アプリに計算結果が表示され、右側にユーロ硬貨が散らばり、上部に黒いペンが置かれた俯瞰のカット。

数字はすべて、各記事で実画面を載せて公開したものです。1点あたりで揃えています。

# 商品 仕入 出品 手数料 粗利(1点) 利益率
1 DAIKO 人感センサー付ダウンライト ¥1,000 ¥11,000(FBA) ¥2,288 ¥7,712 70.1%
2 TOSHIBA REGZA タイムシフトマシン ¥37,000 ¥75,000(自己発送) ¥6,930 ¥31,070 41.4%
3 ONE PIECEカード スタートデッキ ¥275 ¥728(FBA) ¥292 ¥161 22.1%
4 TOYGER ふわぷれま ブラック ¥3,000 ¥5,382(FBA) ¥1,046 ¥1,336 24.8%
5 プリンター同梱の純正インク ¥0 ¥5,200(自己発送) ¥595 ¥4,605 88.6%

先に、いちばん大事なことを書きます

この5件のうち、実際に売れて現金になったのは1件だけです。

#5のインクだけが実売済み。残りの4件は出品しただけで、まだ1個も売れていません。表の「粗利」は、売れたらこうなるという想定値です。

せどりの記事は、どうしても「仕入れた瞬間」が主役になります。でも仕入れは支出であって、収入ではありません。¥45,000近くを出して、返ってきたのは今のところ¥4,605だけ——これが8月前半の正直な現在地です。

そのうえで、条件の話に入ります。


条件①:型番が1つに確定できる

店頭で、瓶詰めの商品が積み上がった棚の前に立つ人物が、片手に商品パックを持ち、もう片方の手のハンディ端末でラベルのバーコードを読み取っている手元のアップ。暖色系の照明。

5件に共通していた、いちばん基本的な条件です。

# 型番・識別子
1 DDL-4497AB/ASIN B07SPWZKQM/EAN 4955620737859
2 D-M210/ASIN B08M3Q1S6W
3 OP ST-28 緑黄 ヤマト/ASIN B0DXJZ3YLL/JAN 4582769864841
4 ふわぷれま ブラック/ASIN B09H3V8L87/EAN 4580645820486
5 LC3117-4PK(brother純正)

5件とも、型番かバーコードで商品が一意に決まりました。 逆に言うと、この2週間で「型番が読めない商品」は1つも買っていません。

これは地味ですが、決定的です。型番が確定できないと、そもそも次の条件②(過去に売れたか)を調べられません。調べられない商品は、安くても買えない。 安さは相場と比べて初めて意味を持つからです。

とくに注意がいるのがバリエーション商品です。#4のプレイマットは色ごとに別ASINでした。#3のカードデッキも番手(ST-23、ST-28…)ごとに別商品です。「シリーズ名が合っている」で止めると、平気で別のASINに出品してしまいます。

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条件②:過去に売れた形跡が確認できる

濃い木目のテーブルに置かれた白い用紙一面に、青系の棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフが並んでいる。黒い虫めがねと緑・青の鉛筆が添えられ、右上にリングノートが置かれた俯瞰のカット。

「今いくらで売られているか」ではなく、「過去に実際に売れていたか」です。ここを飛ばすと事故ります。

# 何を根拠にしたか
1 Keepaを3年に広げ、2023〜2024年に¥8,000前後で継続的に取引されていたのを確認
2 中古の出品が9件あり、相場が形成されていることを確認
3 Keepa3ヶ月が¥700帯でギザギザ=競合が入れ替わりながら在庫が消化されている
4 月4〜5個ペースの回転を確認したうえで、あえて1個だけにした
5 純正インク=消耗品。使えば必ずなくなり、中古が成立しない

とくに#1は、この条件がなければ絶対に買っていません。

Keepaの初期表示(3ヶ月)は、価格の線が1本も出ていませんでした。 出品者がゼロだったからです。ここで「データがない=売れていない」と判断して棚に戻していたら、¥1,000で終わっていました。期間を1年、3年と広げて初めて、「¥8,000前後で売れ続けて、最後は¥9,400まで上がって在庫が消えた」という履歴が見えます。

「3ヶ月に何も出ていない」と「売れていない」は、まったく別のことです。


条件③:外しても痛くない金額に収まっている

青空を背景に、黒いキャップと白いTシャツの男性が、大きめの無地のダンボール箱を2個重ねて抱えているローアングルの写真。

5件の仕入れ総額を並べると、はっきり傾向が出ます。

# 仕入れ総額 内訳
1 ¥3,000 ¥1,000×3個
3 ¥2,475 ¥275×9個
4 ¥3,000 ¥3,000×1個
5 ¥0 中古プリンターに同梱
2 ¥37,000 1点のみ

5件のうち4件が¥3,000以下です。 読みを外しても、飲み会1回ぶんで済む金額に収めています。

例外は#2のREGZAだけ。¥37,000は他の4件を全部足しても届きません。だからこの1件だけは、条件②の裏取りを圧倒的に厚くしました。新品・中古それぞれの出品数と相場を確認し、展示品であることを踏まえてコンディションを「中古品-ほぼ新品」に落とし、赤字ストッパーを高めに置いています。

つまり金額が大きい案件ほど、事前調査の量を増やすという当たり前の運用です。逆に¥275の商品にKeepa3年分を読む時間はかけません。かけたら時給が破綻します。

投じる金額 かけていい調査時間
〜¥3,000 バーコード1回・数十秒
¥3,000〜¥10,000 Keepa3ヶ月+出品者数の確認
¥10,000〜 Keepa長期+他モールの在庫+コンディション判断

条件④:「誰が、どんな状況で買うか」を一文で言える

ベージュ地の背景に、白いリーガルパッド、薄紫のボールペン、ゼムクリップ、黄色とローズゴールドと青のダブルクリップ、生成りとサーモンピンクの小さなノートが整然と並べられたフラットレイ。

これがいちばん言語化しにくいのですが、5件とも答えられました。

# 誰が、どんな状況で買うか
1 天井のダウンライトが切れた人。埋込穴φ100・埋込深80mmに合う同じ型番でないと物理的に入らない
2 タイムシフトマシンが欲しい人。生産終了品で、新品在庫が減っている
3 ONE PIECEカードを始めたい人。入門用のデッキで、中古では買わない
4 TCGプレイヤー。高級プレイマットを1枚だけ買う層
5 インクが切れて今すぐ印刷したい人。対応機種が決まっていて代替が効かない

共通しているのは、代替品で妥協しにくいという点です。

「同じ型番でないと困る」商品は、比較対象が「他の安い商品」ではなく「買わずに我慢する」になります。だから多少高くても売れる。#1のダウンライトを¥11,000という強気の値付けで出せたのも、#5のインクが即売れしたのも、この構造があるからです。

逆に、この一文が言えない商品は買っていません。「安いから」「よく見るブランドだから」は、買う理由になりません。


逆に、買わなかったもの

ベージュ色の壁の店舗前に出されたキャスター付きのハンガーラック。赤・黒・白の衣類が掛かり、右端に「50%」と書かれた値引き札が下がっている。夕方の暖色の光。

条件は「何を買うか」より「何を見送るか」に効きます。この2週間で見送った実例を2つ。

棚に30箱あって、1個しか買わなかった

#4のプレイマットは、TSUTAYAの棚に30箱以上積まれていました。50%OFFで、1個¥3,000。粗利は¥1,336出ます。

普通なら「全部買い」と思うところですが、買ったのは1個だけです。理由は回転が月4〜5個ペースだったから。30個持ち込んだら、自分で自分の相場を壊して、半年以上在庫を抱えることになります。

利益率が良いことと、数を持っていいことは別の判断です。

同じ棚の他の色・他の番手は買わなかった

#3のカードデッキも、隣に青のST-23が同じ50%OFFで積まれていました。#4のプレイマットにも他の色があります。

でも、バリエーションごとに需要はまったく違います。 「緑黄が売れているから青も売れる」という推測は成り立ちません。色ごと・番手ごとにKeepaを見て、それぞれで判断が必要です。時間をかけられないなら、確認できたものだけ買う。


週末に使うチェックリスト

店頭で、この順番で見ています。上から順に、1つでも×なら次の商品へ。

□ ① 型番・バーコードが読めるか 読めなければその場で終了。パッケージが破れている、値札が型番に被っている、バリエーションの識別子が確認できない——このどれかなら見送り。

□ ② スキャンして、過去に売れた形跡があるか

  • 3ヶ月に価格の線が出ていない → すぐ諦めず1年・3年に広げる
  • 値下がりしながら消えている → 見送り
  • 価格が上がりながら消えている・ギザギザ動いている → 候補

□ ③ 総額はいくらか。外しても痛くないか

  • ¥3,000以下 → その場で判断してよい
  • それ以上 → いったん保留して、他モールの在庫やコンディションまで確認

□ ④ 「誰が、どんな状況で買うか」を一文で言えるか 言えなければ見送り。言えるなら、何個まで持つかをここで決める。回転ペースを超える数は買わない。

□ ⑤ 下限をいくらに置くか決めてから出品する 赤字ストッパーは「赤字にならない下限」ではなく「下げていい下限」で設定します。仕入れが安いと、理屈上いくらでも下げられてしまうので、相場を壊さない位置に自分で線を引く。


5件から自分に返ってきた反省

生成りのラグの上に、宛名ラベルを貼ったクラフト色の箱、黒いハサミ、白いテープ、黄色いクッション封筒、宛名ラベルのシート、切手、書き込み済みのノートが並べられた俯瞰のカット。

条件の話とは別に、正直に書いておきたいことがあります。

仕入れは楽しいが、それ自体は成果ではない。

2週間で5件、記事にできるだけの手応えがありました。でも冒頭に書いたとおり、現金になったのは¥4,605だけです。しかもそれは、狙って仕入れたものではなく、プリンターの箱に偶然入っていたインクでした。

いちばん時間をかけた案件が最初に売れるとは限らない。 これは以前1日の仕入れをポートフォリオとして見た記事でも触れましたが、5件に増やしても同じ傾向でした。

だから、次の2週間で見るべき数字は仕入れ点数ではなく、このうち何件が現金化したかです。仕入れの記事より、売れたときの記事のほうが書くのが難しい。時間がかかるからです。

それでも、条件①〜④を通した商品なら、いずれ売れるという確度で持っています。急がないと決めた在庫は、急がなくていい。


まとめ:3行まとめ

クラフト紙色の机の上で、方眼のリングメモに緑色のペンで「TO DO」と手書きされ、オレンジ色のボールペンが添えられたクローズアップ。

  • 8月前半の仕入れ5件は利益率22.1%〜88.6%とバラバラだが、全部が同じ4条件を通っていた。①型番が1つに確定できる②過去に売れた形跡が確認できる③外しても痛くない金額に収まっている④「誰が、どんな状況で買うか」を一文で言える。
  • ③の例外は¥37,000のレコーダー1件だけで、その分だけ事前調査を厚くした。投じる金額に応じて調査時間を変えるのが実務。¥275の商品にKeepa3年分を読む時間はかけない。
  • ただし5件のうち実際に売れたのは1件(¥4,605)だけ。仕入れは支出であって収入ではない。条件を通した在庫は急がず持てばいいが、「仕入れた点数」を成果と勘違いしないこと。

リサーチと出品を速くする道具

条件①と②は、要するに「型番を読んで、過去の相場を見る」という作業です。ここが速いほど、週末に回れる店の数が増えます。

Keepa:過去に売れたかを確認する

Keepaは、Amazonの価格推移・売れ筋ランキング・出品者数を数年分さかのぼって見られるツールです。

今回の5件のうち、#1のダウンライトはKeepaがなければ確実に見送っていました。 初期表示の3ヶ月には価格の線が1本も出ておらず、店頭の情報だけでは「売れない商品」にしか見えなかったからです。期間を広げて初めて、3年ぶんの実売履歴が出てきました。

Amazonに今在庫がない商品ほど、過去にさかのぼれるかどうかが判断を分けます。

プライスター:仕入れ値を入れた瞬間に粗利が出る

今回の記事に出てきた手数料・粗利・利益率の数字は、すべてプライスターの画面のものです。

自動で出るもの 5件での使い方
手数料込みの粗利・利益率 仕入れ値を入れるだけ。店頭で数十秒
FBA/自己発送の目安価格 #3の赤字ストッパー¥408はこの目安をそのまま採用
価格追従と赤字ストッパー 下限を割らずに自動で相場に合わせる
日付ごとの仕入れ集計 その日いくら使っていくら返る見込みかが残る

低単価の商品ほど、判断にかけられる時間が短いのがつらいところです。¥161の商品のために5分悩んでいたら時給が破綻します。手数料の計算をツールに任せられるかどうかが、そのまま回れる点数になります。

30日間の無料お試しがあるので、まずは手元の在庫を1つ登録して、粗利の出方を見てみるのが早いです。

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