副業せどり8年目のhiroです。
仕入れた商品をどこで売るか——これは初心者が一番迷うポイントです。Amazonがいいのか、メルカリがいいのか、ヤフオクがいいのか。「全部出せばいいじゃん」と思うかもしれませんが、実際にはそれぞれの販路に向き不向きがあり、同じ商品でも販路を間違えると利益が半分になることがあります。
私の判断軸はシンプルで、第一選択肢はAmazon、出せないときだけメルカリかヤフオクに回す——この一本です。今日はその判断の中身を、現場感そのままにお伝えします。
第一選択肢はAmazon——なぜFBAが一番回転いいか
私が新しく仕入れた商品を見たとき、まず考えるのは「Amazonに出せるか」です。理由は単純で、Amazon×FBAが一番回転が速いからです。
FBA(フルフィルメント by Amazon)は、Amazonの倉庫に商品を送ってしまえば、注文・梱包・発送・カスタマー対応まで全部Amazonがやってくれる仕組みです。せどらー側がやることは、
- 商品を箱に詰めて倉庫に送る
- プライスターなどで価格を調整する
- 月末に売上をチェックする
これだけです。1個売れるたびに梱包・発送する手間がゼロになります。
加えて、Amazonには圧倒的な集客力があります。プライム会員は商品を「明日届く」「無料で届く」という前提で買い物しているので、同じ商品でもメルカリより¥500〜¥1,500高く売れることが普通にあります。プライム送料無料・翌日着の安心感は、買い手にとってそれだけ価値があるわけです。
回転の速さと販売単価の高さ。この2つが揃っているので、売れる商品ならAmazonで売るのが一番効率がいい。これが私の出発点です。
だから私は、仕入時にまずプライスターで「Amazonに出せるか」「いくらで売れるか」を確認します。出せて利益が出るなら、迷わずAmazon行きです。
Amazonに出せない壁① 出品規制カテゴリ
ところがAmazonには、「出品制限」という壁があります。
簡単に言うと、Amazon側が「このカテゴリ・このメーカー・このブランドの商品は、出品許可を取った人しか出せません」と決めている領域があるんです。代表的なものを挙げると、
- 食品・飲料(賞味期限管理・衛生基準が必要なため)
- 健康食品・サプリメント(医薬品との線引きで規制が厳しい)
- 化粧品・ベビー用品(成分・安全基準の管理が必要)
- おもちゃ・ゲーム類の一部(クリスマス時期は特に規制が強くなる)
- 食器・調理器具の一部(食材に直接触れるものは食品扱いされることがある)
このあたりは、店頭で安く仕入れてもそもそもAmazonに出品ボタンが押せないことがあります。プライスターで商品を検索したときに「出品制限あり」と表示されたら、それが壁です。
出品制限を解除するには、Amazonに**卸業者発行の請求書(インボイス)**を提出して許可申請する必要があります。これがなかなか厳しくて、
- ショッピングモールやドラッグストアのレシートでは要件を満たさない
- 個人事業主向けに卸口座を開いてくれる業者を探す必要がある
- 申請してから許可が下りるまで数日〜数週間かかる
普通に店頭で仕入れたせどらーが、その場で出品できる状態にするのはかなりハードルが高いです。
なので私は、出品制限のある商品をAmazonで売るのは最初から諦めて、別の販路に回す判断をしています。許可申請にエネルギーを使うより、メルカリやヤフオクで売り切ってしまったほうが早いからです。
Amazonに出せない壁② 元カタログ無し商品
もう一つ、Amazonに出せないパターンがあります。それはAmazonに「元カタログ」が存在しない商品です。
Amazonは基本的に「カタログ相乗り」の世界です。すでに登録されている商品ページに、自分の在庫を相乗り出品する仕組み。だから「元カタログがある商品」しか、ワンタッチで出品できません。
逆に言うと、
- 型番が古くて、誰もAmazonに登録していない商品
- メーカー直販でしか流通していなくて、Amazonに上がっていない商品
- 業務用・特殊用途で、一般消費者向けに登録されていない商品
- 中古特定品(廃番モデル・限定品・ヴィンテージ品)
このあたりはAmazonに元カタログがないことが多いです。新規にカタログを作って登録することもできますが、これは
- JANコード・商品仕様・画像をすべて用意する必要がある
- 登録申請してから審査が通るまで時間がかかる
- そもそも自分しか出品者がいないので、価格を見つけてもらえない
という別の難しさがあって、1点モノを売るために新規カタログを作るのは割に合わないことがほとんどです。
業務用機器せどりや中古特定品せどりが「Amazonでは売りづらい」と言われるのは、ここが理由です。1点モノ・型番不明品・廃番品は、そもそもAmazonというプラットフォームと相性が悪いわけです。
ここで諦めずに、販路を切り替えるのが次のステップです。
次の選択肢:メルカリで売る
Amazonの壁にぶつかったとき、私が最初に検討するのはメルカリです。
メルカリの強みは、
- 出品規制がほぼない(食品・サプリも普通に売れる、医薬品など一部例外あり)
- アプリで写真を撮ってその場で出品できる手軽さ
- 即決感——買い手が「ほしい」と思った瞬間に買ってもらえる
- 薄物・小物が動きやすい(送料が安く済むので利益率が上げやすい)
- 女性ユーザーが多いので、生活雑貨・コスメ・キッチン用品が強い
特に、薄物・軽量・日用品系は本当にメルカリ向きです。らくらくメルカリ便のネコポス(A4・1kg以内)なら送料¥210で全国に送れるので、¥1,500前後の商品でも十分利益が残ります。
メルカリで売るときに私が意識しているのは、写真と相場の2つです。
写真は、自然光で背景がスッキリしているだけで売れ行きが変わります。最近のメルカリはタイムラインに大量の出品が流れるので、サムネで指が止まるかどうかが勝負です。
相場は、同じ商品の「SOLD(売れた)出品」を見るのが一番確実です。出品中の価格は売り手の希望価格にすぎませんが、SOLDは実際に取引が成立した価格。これを3〜5件確認すれば、自分の出品価格はほぼ間違えません。
メルカリは即決・即金の世界なので、現金化を急ぐ商品にも向いています。Amazonに出せない商品で、かつ薄物・日用品・小物なら、まずメルカリに出すのが正解です。
第3の選択肢:ヤフオク
メルカリでも厳しそうな商品は、**ヤフオク(ヤフーオークション)**を検討します。
ヤフオクの強みは、メルカリとは少し違います。
- オークション形式で価格が上振れする——人気商品は入札合戦で相場以上に伸びる
- 高単価・希少品との相性がいい——コレクター層がいるジャンルで強い
- 古物・廃番品・型番不明品の市場が成熟している
- 大物・重量物(家電・家具・業務用機器)の取引文化がある
具体的には、
- ヴィンテージ品(時計・カメラ・楽器・ホビー)
- 廃番品・限定品(フィギュア・ゲーム・トレーディングカード)
- 業務用機器(厨房機器・農機具・什器)
- 工具・パーツ類(型番不明・古いモデル)
このあたりは、メルカリよりヤフオクのほうが圧倒的に売れることがあります。理由は単純で、コレクター・マニア層がヤフオクに残っているからです。メルカリは大衆向けのフリマアプリですが、ヤフオクは20年以上続く「目利き層のいる市場」。ここに刺さる商品は、入札合戦で相場の1.5〜2倍に跳ねることもあります。
逆に、新品の日用品・コスメ・キッチン用品はヤフオク不向きです。コレクター層はそういう商品に入札しないので、開始価格のまま終了するか、最悪入札ゼロで流れます。
私の判断軸はシンプルで、
- 新品・日用品・薄物・即金狙い → メルカリ
- 中古・希少品・廃番品・高単価・1点モノ → ヤフオク
この線引きで決めています。
判断フローチャート:手元の商品をどこに出すか3秒で決める
最後に、仕入れた商品を見たときに私が頭の中で回している判断フローを整理しておきます。
Q1:Amazonに出品制限はあるか?
- ない → Q2へ
- ある → Q3へ
Q2:Amazonに元カタログはあるか?
- ある → Amazon×FBAで売る(第一選択肢)
- ない → Q3へ
Q3:商品の特性は?
- 新品・薄物・日用品・即金狙い → メルカリ
- 中古・希少品・廃番品・1点モノ・高単価 → ヤフオク
このフローは、店頭でプライスターで価格チェックした直後に、3秒で判断するためのものです。慣れてくると、商品を手に取った瞬間に「これはAmazon」「これはメルカリ」「これはヤフオク」が頭の中で分かれます。
販路を間違えなければ、同じ仕入でも回収できる利益が大きく変わります。逆に言えば、初心者が「とりあえずメルカリ」「とりあえずAmazon」と一本に絞ってしまうと、機会損失が積み重なります。