
最近フリマアプリを眺めていて、ちょっと驚いたことがあります。有名メーカーが配っている無料の健康食品サンプルが、¥4,000前後の値段で次々に取引されているのです。
中には同梱されているチラシ単体が¥300で売れているケースもあります。「無料で手に入るものに、なぜそんな値段がつくのか」と最初は理解できませんでした。
ただし、注意してほしい大前提があります。転売目的で抽選に応募するのは規約違反です。各メーカーの応募要項には「ご試用のみ」「転売禁止」「1世帯1回まで」と明記されています。これを知ったうえで「儲けるために応募しよう」と動くのは、副業以前にやってはいけないルール違反です。
今日の記事は、そのうえで成立する「正しいフリマ出品の考え方」を整理する内容です。家にある不用品を売ったことがある方なら、誰にでも当てはまる話だと思います。
なぜ無料サンプルがフリマで¥4,000で売れているのか
まず、市場で何が起きているのかを淡々と見ていきます。
私がチェックしたのは、サントリーが配布している「DHA&EPA セサミンEX 約1ヶ月分」というサプリメントの無料サンプルです。本商品はメーカー直販で¥5,000台後半、ドラッグストアでも¥4,000〜¥5,000帯で売られている人気商品です。
このサンプル、フリマで検索すると ¥4,000〜¥4,600 帯で SOLD(売り切れ)表示が大量に並びます。

同梱されている案内チラシ(応募ハガキ付き)だけでも¥300で取引されている出品が確認できました。

需要側の気持ちは想像がつきます。「本商品を試すために¥5,000払うのは抵抗があるけど、約1ヶ月分の容量があるサンプルなら¥4,000で買ってもいい」「家族に試してもらいたいけど、抽選に当たる気がしないから出品されているサンプルを買おう」といったところでしょう。要するに、本商品の試用機会としての価値が、フリマで値段化されているわけです。
ここでルールの線を引く
ここまで読むと「じゃあ抽選に応募しまくって売れば儲かるじゃん」と思う方がいるかもしれません。それは絶対にやめてください。
各メーカーの応募要項を一度読めば分かりますが、ほぼ例外なく次のような注意書きが入っています。
- ご試用以外の目的でのご応募はお断りします
- 営利目的での転売を禁止します
- お一人様(または1世帯)1回限り
これに反する行為は、メーカー側のキャンペーン運営妨害にあたります。発覚すれば、そのアカウントは今後一切応募できなくなりますし、悪質と判断されればフリマ側のアカウント凍結や、メーカーからの法的対応につながるケースもあります。
副業せどりを8年やってきた私の感覚として、こういう「明確にグレーじゃなく黒な道」に手を出すと、長期で必ず痛い目を見ます。短期の数千円のために、本業の信用や家族の生活基盤を危険にさらす意味はありません。
では、フリマで売られている出品は何なのか
ここから本題です。転売目的ではなく、結果として不用品になったケースを考えてみましょう。
たとえば、こんな状況があります。
- ご年配の親に勧めたくて自分で応募した。届いたので親に渡そうとしたら、未開封のまま「私には合わないから要らない」と断られた
- 健康診断で数値が気になって応募した。届いた頃には別のサプリで習慣ができていて、未開封のまま戸棚で眠ったままになった
- 友人にプレゼントしようと取り寄せたら、気を遣わせてしまって未開封のまま戻ってきた
- 取り寄せたものの、他の体調管理を始めたタイミングと重なって、未開封のまま手をつけないまま数週間経った
ポイントは、未開封の状態であることです。サプリメントや健康食品は、開封してしまったものはフリマでも値段がつきません。家に残るのは、「自分のために取り寄せたけど未開封のまま不要になった」状態の商品です。これはあなたの所有物で、自分が使うつもりで取得したものですから、家の中の他の未開封不用品と同じく、フリマで処分するのは何ら問題ありません。

ただ、注意したいのは「次から次へと『不用品』が出てくる」状態になると、客観的に見て転売目的と区別できなくなることです。同じメーカーのサンプルを月に複数回出品しているアカウントは、フリマ側からも事業者扱いと見なされる可能性があります。
「不用品出品」として正しく出すための4つのポイント
私が家の中の不用品を処分するときに気をつけているポイントを整理します。サンプルに限らず、すべてのフリマ出品で同じ考え方が使えます。
ひとつ、説明文に「もらったけど合わなかったので出品します」と素直に書く。隠す必要はありません。フリマの買い手はむしろこの一文があったほうが安心します。
ふたつ、頻度を抑える。同じ商品を月に2回も3回も出品する状態は、自分の意図に関係なく「事業者」と認識されます。家計の整理整頓の範囲で出品する、という線引きを意識してください。
みっつ、売上が一定額を超えたら確定申告。年間の雑所得が20万円を超えると、副業の確定申告が必要になります。フリマの利益も対象です。サンプルの出品で年20万円を超えるのは現実的ではありませんが、家中の不用品を整理した結果として超えるケースはあります。
よっつ、メーカーに問い合わせが入る可能性も意識する。同じ商品が大量に出品されていると、メーカー側がフリマを通じて出品者に連絡してくることがあります。「不用品の処分です」と説明できるレベルにしておきましょう。
まとめ
無料サンプルがフリマで¥4,000で取引されているという事実は、市場として確かに存在します。ただし、その値段を見て「応募して売る」を最初から目的にすると、メーカー規約違反になります。
正しい姿勢は、自分や家族のために真面目に試そうとして応募し、結果として不要になった分を、不用品として処分すること。これなら家の他の不用品と同じ扱いで、何の後ろめたさもなくフリマに出せます。
今日の記事は「儲けの方法」というより、「フリマで値段がつく不用品の見極め方」の話だと思っていただければ嬉しいです。家にある「人からもらったけど結局使わなかったもの」、一度フリマで相場をチェックしてみてください。意外な値段がついて驚くかもしれません。
