
せどりを続けて8年、地味な作業を積み重ねて累計の利益が1,000万円ほどになったhiroです。
先日、親のスマホに「詐欺対策アプリ」を入れようという記事を書きました。あやしい番号を着信の段階でブロックしてくれる、無料でできる資産防衛の話です。おかげさまで反響もあったのですが、書きながら「アプリだけでは守り切れない部分もあるな」とずっと思っていました。
というのも、詐欺の入口はスマホの着信だけではないからです。固定電話・郵便物・ATM・キャッシュカード・そして家族の連絡体制——アプリの外側にも、狙われるスキはたくさんあります。逆に言えば、アプリの外側にも「無料〜数千円でできる守り方」がいくつもあるということです。
今回は、前回の続編として、**詐欺対策アプリ以外の「5つの守り方」**をまとめます。どれも特別な道具や知識はいりません。次に実家へ帰ったとき、親と一緒に30分もあれば整えられるものばかりです。アプリと合わせれば、守りはぐっと固くなります。
※本記事は一般的な情報提供です。特殊詐欺の手口や対策は変化します。最新の情報は警察庁の特殊詐欺対策ページや、お住まいの自治体・金融機関の案内もあわせてご確認ください。
① 電話:ナンバー・ディスプレイと録音機能で「出る前」に止める
特殊詐欺のいちばんの入口は、いまも昔も電話です。とくに固定電話は、親世代が無防備になりやすい場所。だからこそ、まずここを固めます。
やることはシンプルで、「誰からの電話か、出る前に分かる」状態と、「録音されていると相手に伝わる」状態を作る——この2つです。
- ナンバー・ディスプレイを契約する:相手の番号が表示されるだけで、「知らない番号には出ない・折り返さない」というルールが機能します。NTTなどの固定電話で申し込める有料オプションですが、月額はワンコイン程度。安心料としては十分に見合います。
- 迷惑電話防止機能つきの電話機に買い替える:家電量販店やネットで数千円〜買える電話機には、「この通話は録音されます」と自動でアナウンスし、通話を録音する機能がついたものがあります。詐欺の犯人は、録音を極端に嫌がります。アナウンスが流れた時点で切れることも多いです。
- 留守番電話を「基本オン」にしておく:知らない番号はいったん留守電で受け、用件を聞いてから折り返す。これだけで、その場で判断を迫られる状況を避けられます。
ポイントは、親の「注意力」に頼らず、機械と仕組みで止めること。人はどんなに気をつけていても、体調や気分でうっかり出てしまうものです。「出る前」と「出た瞬間」に自動でブレーキがかかる環境を、先に作っておきます。

② 郵便:不審なDM・請求書を「一緒に開ける」習慣にする
意外と見落とされがちなのが、郵便物です。電話やSMSほど話題になりませんが、架空請求のハガキや、身に覚えのない請求書、還付金をうたうDMは、いまも郵便で届きます。
紙で届くと妙に「公式っぽく」見えてしまうのが厄介なところ。役所や裁判所、有名企業の名前をかたって、**「未納料金があります」「至急ご連絡を」**と不安をあおり、記載の電話番号へかけさせる——という流れが典型です。
対策は、親一人で判断させない仕組みを作ることです。
- 「お金・支払い・訴訟」の文字がある郵便は、いったん取っておく:捨てず・払わず・電話せず、まず脇に置いておくルールにします。焦って連絡させないことがいちばんの防御です。
- 帰省時や電話のついでに「一緒に開ける・見る」習慣に:「変な郵便きてない?」と定期的に聞くだけでいい。子どもがワンクッション入るだけで、怪しいものはほぼ止まります。
- 書かれた番号には絶対にかけ直さない:連絡先は必ず、公式サイトや電話帳で自分で調べた番号を使う。DMに書かれた番号は、犯人につながる番号かもしれません。
「請求書が来た」と親が慌てても、まず家族に写真を送ってもらう——このルールひとつで、被害の多くは防げます。次の章のLINEでの見守りと、セットで効いてきます。

③ ATM・キャッシュカード:出金上限を下げて「大金が動かない」状態に
詐欺被害が大きくなるのは、たいていATMで大金が引き出される/振り込まれる瞬間です。ここに「そもそも大金が動かせない」ブレーキをかけておくと、被害額を根本から抑えられます。
しかも、これは銀行に頼めば基本無料でできる対策です。
- 1日あたりのATM引き出し・振込の上限額を下げる:普段使わない高い上限をそのままにしている人が多いですが、日常に必要な額まで下げておくだけで、いざ詐欺に遭っても一度に抜かれる金額が限られます。窓口や電話で変更できます。
- キャッシュカードの利用限度額を見直す:デビットやカードでの高額決済の上限も同様に、生活実態に合わせて低めに設定しておきます。
- コンビニATMでの高額出金は特に警戒:還付金詐欺は「ATMで手続きできます」と言ってATMへ誘導するのが定番です。「ATMでお金は返ってこない」——この一点を、親と何度でも確認しておいてください。役所や銀行が、ATM操作で還付金を渡すことは絶対にありません。
「上限を下げると不便では?」と思うかもしれませんが、まとまったお金が必要なときは窓口で下ろせばいいだけ。日常の上限を低くしておくデメリットは、ほとんどありません。むしろ、"うっかり大金"が動かせない安心感のほうが大きいです。






