
電脳せどりで滑った、先月の実例を見せます。
メルカリ+Amazonで8年物販を続けているhiroです。今日は失敗の話です。かっこよくない話ですが、この失敗から「Keepaの守り方」を改めて整理できたので、そのまま記事にします。
5月中旬、山善電気ポット(YDB-2L、ASIN: B0G18QZWJ6)を仕入れました。Keepaで直近の新品相場を見ると¥11,000前後で安定していました。回転はゆっくりだが利益は出る——そう読んでいました。
7月9日現在、Amazonの新品価格は¥9,400。中古は¥7,148。
仕入れ値を割っています。
これ、Keepaに「前兆」がありました。それを見逃したのが今回の失敗の本質です。
💡 副業してる人は日本の就業者の約5%(総務省2022年就業構造基本調査:副業者305万人)。この記事を読んでるあなたは、上位5%=20人に1人です。
① 山善電気ポットYDB-2Lで何が起きたか
実数で整理しておきます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 仕入れ時期 | 2026年5月中旬 |
| 仕入時の新品相場 | 約¥11,000 |
| 現在の新品価格(7/9時点) | ¥9,400 |
| 現在の中古価格(7/9時点) | ¥7,148 |
| Keepa中古アイテム数 | 5月末:0件 → 6月末:5件 |
新品¥11,000で仕入れて、現在の新品相場が¥9,400です。FBA手数料(家電小型サイズで¥500〜¥800)を差し引くと、手残りは¥8,600前後。仕入値を大幅に下回ります。出品しても赤字が確定します。
価格が下がった原因は「中古出品者の急増」です。
山善YDB-2Lは5月末まで中古出品がほぼゼロでした。ところが6月に入るとKeepaの中古アイテム数トラッカーが動き始め、月末には5件まで急増。中古品が市場に溢れると、新品との価格差が縮まり、新品出品者も値下げ競争に引き込まれます。
「先行仕入れ勢が売り切れないと判断してコンディションを中古に落とした」あるいは「消費者が使ったものをメルカリ・ヤフオクに流した」——どちらにしても値崩れに向かう構造です。

② 中古アイテム数急増グラフの読み方
Keepaのグラフは「価格チャート」だけ見ていると危ない。
値崩れの予兆を読む上で最も重要なのが中古アイテム数(Used item count)の推移です。価格が下がる「前」に動くのが中古数。価格を見て気づくのは「後」です。
Keepaで確認する方法:
- ASINをKeepaで検索
- グラフ下部のトラッカー設定で「Used」をONにする
- 過去30〜90日の中古数の推移を確認
急増の判断目安:
- 30日で 0 → 3件以上:要注意ゾーン
- 30日で 0 → 5件以上:仕入れ停止を検討
- 既存の中古数が30日で2倍以上:値崩れが進行中の可能性が高い
今回の山善ポットは「0→5」が6月1ヶ月で起きていました。5月の仕入れ時点では中古ゼロでしたが、「6月前半に中古が1件でも発生した時点で追加仕入れを止める」という判断軸があれば、被害は最小限に収まっていました。
「価格が下がってから気づく」ではなく、「中古が出始めた段階で気づく」——この1手の差が防御力の差です。
③ 「これから値崩れ」を見抜く3つの危険サイン
今回の失敗から整理した、仕入れ前チェックリストです。
危険サイン① 中古アイテム数が急増している
前節で解説した通りです。「Used数が30日で倍以上」「これまでゼロだった商品に中古が発生し始めた」は赤信号。特に家電・日用品は要注意。生活必需品カテゴリは消費者が使用後にすぐ手放す流れが速く、中古が一気に増えやすい。
危険サイン② 新品出品者数が急増している
Keepaには「New offer count」というトラッカーもあります。新品出品者数の急増は「同じ商品を仕入れたセラーが増えた」サイン。供給が増えれば価格は下がります。
過去チャートで出品者数が急増した後に価格が一段下落しているパターンを、私はこれまで複数の商品で確認しています。仕入れ前に「直近1ヶ月で出品者数が急増していないか」を必ず確認してください。
危険サイン③ 直近30日で売れ筋ランキングが急浮上している
「売れている商品 = 仕入れていい商品」ではないことに注意が必要です。
SNSでのバズ・インフルエンサーへの紹介・セール特需でランキングが一時的に跳ね上がった商品は、バズが去った後に大量の滞留在庫が生まれます。「ランキング急上昇の後半タイミング」で仕入れると、下りのエレベーターに乗ることになります。
ランキングは「今売れているか」ではなく「なぜ売れているか」まで読むのがKeepaの使い方です。

④ 損切りタイミングと在庫回収の判断軸
すでに仕入れた後、値崩れが始まったとき。動き方を間違えると損失が膨らみます。
損切りの前に「今の出口」を計算する:
- Amazon新品相場 - FBA手数料 > 仕入値 → まだ黒字で逃げられる。早めに価格設定して処分する。
- Amazon新品相場 - FBA手数料 < 仕入値 → 赤字確定。Amazonを諦めて出口を変える必要あり。
今回の山善ポットは後者です。Amazon経由では赤字が確定しているので、出口を変えます。
出口を変える選択肢:
① メルカリに切り替える(最優先で試す) 手数料10%、価格設定の自由度が高い。型番「YDB-2L」で検索ヒットを狙えるため、新品未使用なら¥9,500前後での売却は現実的です。Amazonより¥900ほど高く設定できる分、損失を大きく圧縮できます。
② ヤフオクに出す 電気ポットは中古でも一定の需要あり。開始価格を低めに設定して入札を競わせる手法も有効です。
③ Amazonで赤字処分 損を確定させますが在庫が早く片付きます。在庫を引っ張るほど損失が複利的に拡大するため、「早めの損切り」が最善の場合もあります。
重要なのは「引っ張りすぎない」こと。電気ポットは箱が劣化します。保管しているだけでコンディションが下がり、中古相場にも押し出されていく。判断は早いほど選択肢が多い。
私の今回の選択はメルカリ切り替えです。

まとめ:Keepaは「攻め」より「守り」で使うと強い
Keepaを使う人の多くは「価格が上がっているか」「回転が速いか」を見ます。それは攻めのリサーチです。
でも8年やってみて分かったのは、守りのKeepa読みができる人が長く残るということです。
仕入れ前にやるべき3つの確認:
- 中古アイテム数の推移——急増していないか
- 新品出品者数の変化——供給が膨らんでいないか
- ランキング急浮上の理由——一時的なバズではないか
この3つをルーティンにするだけで、値崩れに突っ込むリスクが明確に下がります。
Keepaは月$17。1件の失敗を防ぐだけで年会費は回収できます。今回の山善ポットで改めてその価値を実感しました。失敗1本分の学びを記事1本に変えられたので、まあよしとします。

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