楽天証券のクレカ積立をスマホで確認しているイメージ

副業せどり8年目のhiroです。

投資の話になると、SNSでは「個別株で年◯%」「レバレッジで資産倍増」みたいな景気のいい話が流れてきます。でも私がやっているのは、楽天証券のクレカ積立で月10万円、銘柄はオルカン1本だけ。これを淡々と続けて、いま3年目です。

正直、面白みのある運用ではありません。毎月決まった日に決まった額が引き落とされて、決まった投資信託が買われていくだけ。設定したあとは、ほとんど何もしていません。それでも——いや、何もしないからこそ、凡人の会社員でも止まらずに続けられているのだと思っています。

今日は、私が実際にやっている積立のやり方と、3年続けて見えてきた「現実的なところ」を、盛らずに書きます。これから始める人が「自分もこのくらいでいいんだ」と肩の力を抜ける材料になればと思います。

※本記事は私個人の体験談で、特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身でお願いします。


1. 凡人会社員でも続けられる、楽天証券クレカ積立の基本

まず、私が使っている仕組みの話から。

楽天証券には「クレカ積立」という設定があります。楽天カードを登録しておくと、毎月決まった日に、カード払いで投資信託を自動で買い付けてくれる機能です。銀行口座からの引き落としを待つ必要も、毎月ボタンを押す必要もありません。一度設定したら、あとは勝手に積み立たっていきます。

私がこれを選んだ理由は、シンプルに**「自分の意思を挟まなくて済む」**からです。手動で買い付けようとすると、「今月は相場が高いから来月にしようかな」とか「ボーナス前だから少し減らそうかな」と、毎回よけいなことを考えてしまう。考えた結果、たいてい良い方向には転びません。自動にしておけば、相場が上がっていようが下がっていようが、機械的に同じ額を買い続けられます。

このクレカ積立、以前は上限が月5万円でした。それが制度の見直しで、いまは月10万円まで設定できるようになっています。私はこの上限引き上げのタイミングで、それまでの積立額を10万円に引き上げました。「枠が増えたから、せっかくなら埋めておこう」くらいの軽い気持ちです。

ここで大事なのは、「上限まで積み立てなきゃ損」と思い込まないことだと思っています。私はたまたま事業の収入もあって月10万円を無理なく出せていますが、もし家計が苦しければ月1万円でも3万円でもいい。クレカ積立の良さは「金額の大小」ではなく、「考えずに続く仕組みになっている」ことそのものです。続けられる額から始めて、余裕が出たら増やせばいい。私自身、最初から10万円だったわけではなく、無理のない額からじわじわ上げてきました。

楽天経済圏を日常的に使っている人なら、楽天証券のクレカ積立はかなり自然な選択肢になります。私はもともと楽天市場でせどりの仕入れをしていて、楽天カードも楽天銀行も使っていました。その延長線上に証券口座があっただけで、「投資のために新しく何かを覚えた」という感覚はほとんどありませんでした。

設定そのものも、一度やってしまえばそれっきりです。証券口座を開いて、楽天カードを登録して、毎月の積立額と銘柄を指定する。最初にこの「3つを決める」作業さえ済ませれば、あとは毎月勝手に動きます。私は設定した日のことをもうほとんど覚えていないくらいで、それくらい「やったら忘れていい」のがこの仕組みの良さです。投資というと、毎日チャートを見て売り買いするイメージを持つ人もいますが、私のやっていることは設定して放置するだけ。むしろ忙しい会社員や、本業のある副業せどらーにこそ向いている続け方だと思っています。


毎月自動で積み立てられていくイメージ

2. 月10万円×オルカン1本に絞った理由

次に、銘柄の話です。

私のNISAは、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式オール・カントリー)1本です。月10万円を、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を使いながら、ぜんぶオルカンに突っ込んでいます。他の銘柄は買っていません。

「分散投資が大事って言うのに、1本に絞って大丈夫なの?」とよく聞かれます。でも、オルカン自体が全世界の株式に分散されたファンドなので、これ1本でかなりの分散が効いています。世界中の何千社にまとめて投資しているのと同じことなので、私の感覚では「1本だけど中身はめちゃくちゃ分散している」状態です。

実は以前、私は楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)も並行して積み立てていました。アメリカ株一本に賭けるVTIも悪くなかったのですが、あるとき信託報酬(運用にかかる手数料)の差に気づいて、オルカン1本に整理しました。長期で積み立てるなら、毎年かかるこのコストの差が、複利でじわじわ効いてくる。それなら低コストで全世界に分散できるオルカンでいいや、という判断です。乗り換えの詳しい経緯は別記事に書いたので、気になる人はそちらを読んでください。

成長投資枠もオルカンで埋めているのは、**「枠ごとに銘柄を変える意味を、自分が感じなかった」**からです。成長投資枠だと個別株やアクティブファンドも買えますが、私は「どの個別株が伸びるか」を当てる自信がまったくありません。当てにいって外すくらいなら、つみたて枠と同じオルカンで枠を埋めて、シンプルに管理したい。証券口座を開いたときに見える銘柄が1つだけなら、迷う余地もありません。

ここでも私が大事にしているのは、**「銘柄選びで悩む時間をゼロにする」**ことです。せどりの仕入れ判断には頭を使いますが、NISAでまで毎回悩みたくない。1本に絞ると、相場が下がったときも「オルカンが下がってるだけ」とわかるので、精神的にもラクです。複数銘柄を持っていると、下落局面で「どれを売って、どれを残すか」みたいな余計な判断が増えてしまいます。


全世界に分散されたオルカン1本のイメージ

3. 3年継続して見えた「現実的なリターン」

ここが一番気になる人が多いところだと思いますが、先に言っておくと、具体的な金額や正確なリターン%は出しません。相場は日々動くし、いつ始めたかで数字はまったく変わります。誰かの「○%儲かった」をそのまま自分に当てはめても意味がないからです。

そのうえで、3年続けて私が「感覚として」感じていることを書きます。

まず、評価額は、入金した合計よりは上にいる時期がほとんどです。もちろん相場が荒れた月は元本割れすることもありました。コロナ後の上げ下げも、その後の調整局面も経験しています。それでも、3年というスパンで見ると、積み立てた額に対してそれなりに増えている実感はあります。あくまで「これまでがそうだった」というだけで、これから先を保証するものではありませんが。

3年続けて一番強く感じるのは、リターンの%よりも「やめなかったこと」のほうがずっと効いているということです。相場が下がった月は、正直「うわ、減ってる」と思います。でもクレカ積立は自動で買い続けてくれるので、下がった月は安く多く買えていることになる。あとから振り返ると、その下がった月の買い付けがいちばん効いていたりします。手動だったら、絶対に「下がってるから今月は見送ろう」とやってしまっていたはずです。

それから、「思ったより増えないな」という感覚も正直あります。SNSで見るような派手な増え方ではありません。月10万円を地道に積んで、世界経済の成長にゆっくり乗っていくだけなので、1〜2年では「お、ちょっと増えたかな」くらい。劇的な変化を期待していると、たぶん拍子抜けします。でも私は、この**「退屈なくらいゆっくり」**が、長く続けるにはちょうどいいと思っています。一発逆転を狙う投資ほど、続かないものはありません。

結論として、3年やってみて思うのは、**「リターンを当てにいくゲームじゃなくて、続ける仕組みを作るゲームだ」**ということです。凡人の会社員にできる最大の工夫は、相場を読むことではなく、読まなくても続く状態を先に作っておくこと。私にとってのその答えが、クレカ積立の自動設定でした。


ボーナスと臨時収入を使い道別に分けるイメージ

4. ボーナス・臨時収入は「使い道別に分けるだけ」

積立とは別に、ボーナスや臨時収入をどうしているか、という話もよく聞かれます。これは、**「お金の出どころで使い道を分けているだけ」**で、特別なルールはありません。

まずボーナス。これは正直、特に決まった使い道がありません。クレカ積立は毎月10万円で固定しているので、ボーナスが入ったからといって積立額を増やすことはしていない。生活費の補填や、たまの大きな買い物、あとは予備のお金として置いておくくらいです。「ボーナスで一気に投資額を増やす」ことは、私はしていません。一気に入れると、その後の相場で「あのとき高値で買ったな」と気にしてしまう。それなら毎月コツコツのほうが、自分の性格には合っています。

ただし、年度末に余剰資金があれば、追加で積立をすることはあります。1年やってきて「思ったより手元に残ったな」というときだけ、NISAの枠の範囲で少し足す。これも気が向いたらやる程度で、義務にはしていません。あくまで「余ったら」です。

一方で、事業(せどり)の臨時収入は、基本的に仕入れ資金に回します。せどりでまとまった利益が出たとき、それを生活や投資に流し込むことはせず、次の仕入れの軍資金として事業のなかで回す。プライベートのお金と事業のお金を、頭のなかではっきり分けているイメージです。事業で稼いだお金は事業を大きくするために使い、プライベートの積立はプライベートの給与の範囲で淡々と続ける。この棲み分けを崩さないことが、どっちも破綻させないコツだと感じています。

なぜ分けるかというと、混ぜると**「どんぶり勘定」**になって、両方が見えなくなるからです。事業の利益を生活に流すクセがつくと、仕入れに使える資金が痩せていく。逆にプライベートの貯金を事業に突っ込むと、相場や仕入れの調子が悪いときに家計まで揺れてしまう。財布を分けておけば、事業が一時的に苦しくても家計は平常運転でいられるし、家計の事情で投資を止める必要もありません。

ちなみに、私のところの事業は妻の名義で動かしています。実務の判断は私がやっていますが、お金の管理上は事業の口座とプライベートの口座が最初から別になっているので、この棲み分けは自然とできています。「分けよう」と意識する以前に、仕組みとして分かれているのが大きいです。


続けるための小さなコツのイメージ

5. 続けるための小さなコツ

最後に、3年続けてきて「これは効いてるな」と思う、地味なコツをいくつか書きます。どれも派手さはありませんが、続けるための工夫です。

① 余った楽天ポイントを自動で充当する。楽天証券では、積立の支払いに楽天ポイントを使う設定ができます。私は楽天経済圏で日常の買い物をしているので、ポイントが自然と貯まる。そのポイントを、毎月の積立に自動で充当する設定にしています。これの良いところは、ポイントを「使った実感」がないまま投資に変わっていくこと。期間限定ポイントは投信積立には使えないので主に通常ポイントが対象ですが、**「気づいたら投資に化けている」**この感覚が、続けるうえで地味に効いています。

② 年度末だけ、ざっくり見直す。私は普段、評価額をほとんど見ません。見ると上がり下がりが気になって、よけいなことをしたくなるからです。その代わり、年度末に1回だけ、「今年いくら積み立てたか」「余剰資金で少し足せるか」をざっくり確認します。頻繁に見ないことが、結果的に淡々と続けるコツになっています。

③ 複利は「心理戦」だと割り切る。複利は、長く続けるほど効いてくる仕組みです。でも、効いてくるのは何年も先の話なので、最初の1〜2年は「ほとんど増えてないじゃん」と感じます。ここで多くの人がやめてしまう。私は**「複利が効き始めるまでの数年は、退屈に耐える時間」**だと最初から割り切っています。増えない時期を「失敗」だと思わないこと。これは投資テクニックというより、自分の気持ちの持っていき方の話です。

④ 「他人の運用」と比べない。SNSを見ると、もっと派手に増やしている人がいくらでもいます。でも、その人がいつ・いくらで・どんなリスクを取って始めたかは、私とはまったく違う。比べ始めると、自分の地味な積立がつまらなく見えて、変なリスクを取りたくなります。自分のペースを守ることが、いちばんの防御です。

結局のところ、凡人の会社員ができる投資の工夫は、**「考えずに続く仕組みを作って、あとは触らない」**に尽きると思っています。月10万円のクレカ積立も、オルカン1本も、ポイント自動充当も、ぜんぶ「自分の意思を挟まないため」の仕掛けです。派手なことは何もしていませんが、3年続いている事実が、いまのところの答えだと思っています。


まとめ

私のNISAは、楽天証券のクレカ積立で月10万円、オルカン1本だけ。つみたて枠も成長投資枠もオルカンで埋めて、余った楽天ポイントを自動で充当し、年度末に余裕があれば少し足す。ボーナスは特に使い道を決めず、事業の臨時収入は仕入れ資金に回す——プライベートと事業はきっちり分ける。これが、せどり8年目の凡人会社員がやっている、面白みのないけれど止まらない運用です。

リターンを当てにいくのではなく、読まなくても続く仕組みを先に作る。あなたが投資を始めるなら、金額の大小より「自分が無理なく続けられる設定かどうか」を最優先にしてみてください。


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