ONE PIECEカードゲーム スタートデッキ 緑黄 ヤマト ST-28 のパッケージ正面。ヤマトのイラストとONE PIECE CARD GAMEのロゴ。

粗利¥40でした。ほぼトントンです。物販8年目のhiroです。

8月に¥275×9個で仕入れた話を書き、その1週間後に3個売れた中間報告を書いた、ONE PIECEカードのスタートデッキST-28(ヤマト)。9月2日に最後の1個が売れて、在庫がゼロになりました。

最後の1個の数字がこれです。

販売¥600・仕入¥275・粗利¥40。

利益率にすると6.7%。8年やっていて、ここまで薄い決着は久しぶりです。

それでもこれを記事にするのは、利益が出た話ではなく、損しなかった話だからです。そして損しなかった理由が、Keepaの画面にそのまま残っていました。

この記事で見るのは3本のグラフです。

  • 価格——¥480から¥800に跳ね、いま¥640まで落ちている
  • 出品者数(新品アイテム数)——10から26へ
  • 売れ筋ランキング——3,560位から24,562位へ

この3本を別々に見ていると、ただの値動きです。重ねて見ると、いつ降りるべきだったかが1本の線になります。

💡 価格が上がった理由と、下がった理由は、同じ1本のグラフに出ています。上がったのを見て買う人は、そのグラフの左半分しか見ていません。

なお、Keepa・Amazonの数値は2026年9月5日の執筆時点で私の画面に出ていたものです。相場・在庫・順位はいずれも動きます。この記事の数字を根拠に仕入れないでください。 必ずご自身の画面で最新の値を確認してください。


①最後の1個——販売¥600、粗利¥40

プライスターの「売れたもの」画面。商品価格¥600・送料¥0・仕入価格¥275・粗利¥40、FBA出品、新品、売れた個数1、在庫0、販売SPEED8。注文番号とSKUはマスク済み。

プライスターの画面です。注文番号・注文日・管理用IDは伏せています。

項目 金額
商品価格 ¥600
送料 ¥0
仕入価格 ¥275
手数料 ▲¥285
粗利 +¥40

手数料が¥285です。 販売価格¥600に対して47.5%。半分近くが手数料で消えています。

これは低単価品をFBAで売るときの構造で、コスモダーツのシャフトを¥881で売ったときにも同じ話を書きました。単価が低いほど、手数料の固定部分が重くのしかかります。

在庫は0。9個すべて売り切りました。販売SPEEDは8と出ています。


②グラフ1本目:価格——¥480が¥800になり、いま¥640

Keepaの3か月グラフ。6月13日時点のツールチップに新品¥480、Buy Box ¥495、参考価格¥500、売れ筋ランキング3,560、月間販売数50、新品アイテム数14と表示されている。

6月13日の画面です。ツールチップの数字を書き出します。

項目 6月13日
新品 ¥480
Buy Box ¥495
参考価格 ¥500
売れ筋ランキング 3,560位
月間販売数 50
新品アイテム数 14

参考価格¥500に対して、実売が¥480〜495。 ごく普通の、定価付近で回っている状態です。

そして11日後。

Keepaの3か月グラフ。6月24日時点のツールチップに新品¥800、新品第三者FBM ¥800、新しい第三者FBA ¥800、参考価格¥500、売れ筋ランキング10,813、月間販売数100、新品アイテム数10と表示されている。

項目 6月13日 6月24日
新品 ¥480 ¥800
売れ筋ランキング 3,560位 10,813位
月間販売数 50 100
新品アイテム数 14 10

11日で¥480が¥800になっています。 1.67倍です。

ここで大事なのは、同時に新品アイテム数が14から10に減っていることです。

出す人が減って、値段が上がった。 供給が薄くなったから価格が上がった、という順番です。カードの人気が急に出たわけではありません。


③グラフ2本目:出品者数——10から26へ

Keepaの3か月グラフ。8月末時点で新品¥640、売れ筋ランキング24,562、新品アイテム数26、評価4.6と表示されている。

そして現在の画面です。

項目 6月24日 8月末
新品 ¥800 ¥640
売れ筋ランキング 10,813位 24,562位
新品アイテム数 10 26

出品者が10から26に、2.6倍。そして価格は¥800から¥640に下がりました。

②と逆のことが起きています。値段が上がったのを見た人が集まって、値段が下がった。 これがトレカでいちばんよく見る形です。

Amazonの商品ページ側でも同じことが確認できます。

Amazonの商品ページ。サイズ7x9x3cmの欄に「¥640から27個のオプション」と赤で囲まれた表示。2個セットは在庫切れ。

「¥640から27個のオプション」。 Keepaの新品アイテム数26と、ほぼ同じ数字です。27人が同じ棚に並んでいます。

この27人の中で、¥275で仕入れられた人が何人いるか。 そこが勝負の分かれ目でした。私はたまたま¥275側にいたので、¥600でも赤字になりませんでした。¥500で仕入れた人は、この価格帯ではもう出せません。


④グラフ3本目:売れ筋ランキング——3,560位から24,562位へ

3本目です。ここがいちばん見落とされます。

時点 売れ筋ランキング
6月13日 3,560位
6月24日 10,813位
8月末 24,562位

順位が下がり続けています。 ランキングは数字が大きいほど売れていません。3,560位から24,562位なので、約7倍悪化しています。

執筆時点の表示はこうです。

現在価格  #13,661
90日平均  #12,468
365日平均 #6,883
おもちゃ  27ドロップ / 月

365日平均の6,883位に対して、いまは13,661位。 1年の平均より、いまのほうが売れていません。

ここで①〜③を重ねます。

  • 価格は下がった(¥800→¥640)
  • 出品者は増えた(10→26)
  • 売れ行きも落ちた(3,560位→24,562位)

値段が下がっているのに、売れ行きも落ちている。 これは「安くなったから売れる」が起きていない状態です。27人で、以前より少ないパイを分けることになります。


⑤全期間で見ると、6〜7月がどういう時期だったか分かる

Keepaの全期間グラフ。2025年5月から2026年9月まで。発売直後の高値、その後の¥400〜500での長い横ばい、2026年7月以降の値上がりが見える。

全期間のグラフです。この商品の一生が1枚に入っています。

  • 2025年5月(発売直後)——¥1,000〜2,000の高値
  • 2025年7月〜2026年6月——¥400〜500で1年近く横ばい
  • 2026年6月〜——¥800まで上昇
  • いま——¥640へ下落

1年近く¥400〜500だった商品が、6月に急に上がった。 これが今回の全体像です。

グラフのオレンジの帯(Amazon本体が在庫を持っていた期間)は、途中で途切れています。本体の供給が止まったあとに価格が上がっているという並びです。

ここから言えることは1つです。

1年横ばいだった商品の値上がりは、需要が増えたのではなく、供給が減っただけのことが多い。

供給が減って上がった値段は、供給が戻れば下がります。 実際、出品者が10から26に戻ったところで¥640まで落ちました。だから上がっている期間は短いという前提で動く必要がありました。


⑥私が正しかった点と、間違っていた点

正直に両方書きます。

正しかった点

  • ¥275で仕入れたこと。 この原価だったから、¥600でも赤字になりませんでした
  • 9個で止めたこと。 仕入れの記事で「回転は怪しい」と書いた自分の感覚は合っていました
  • 売り切ったこと。 在庫0です。持ち続けていたら、いまの¥640からさらに下を見ることになります

間違っていた点

  • ¥800の時期に売り切れなかったこと。 6月末に全部出していれば、粗利はまったく違いました
  • 出品者数を毎日見ていなかったこと。 10から26に増える途中で気づいていれば、値下げしてでも先に抜けられました
  • 低単価品の手数料を軽く見ていたこと。 ¥600で手数料¥285は、仕入れ判断の時点で計算できたはずです

この3つ目がいちばん重いです。¥275で仕入れる前に、¥600で売れたときの手残りを電卓で出していれば、「9個も要らない」という判断になっていました。

Keepaを見る速さは、QUICKSHOPのようなツールで上げられます。ただし速く見られるようになっても、見る場所が価格だけなら意味がありません。


⑦まとめ:3本を重ねて、降りる日を決める

今回の結果

  • 販売¥600・仕入¥275・手数料¥285・粗利¥40(利益率6.7%)
  • 9個すべて完売、在庫0

Keepaの3本が示していたこと

グラフ 6月13日 6月24日 8月末
価格 ¥480 ¥800 ¥640
新品アイテム数 14 10 26
売れ筋ランキング 3,560位 10,813位 24,562位

読み方は1つです。

  1. 出品者が減って価格が上がったなら、それは短い——供給が戻れば終わります
  2. 出品者が増え始めたら、そこが降りどき——10が26になる途中に売り場がありました
  3. 価格が下がってランキングも悪化しているなら、待っても戻らない——安くなって売れないのは、需要そのものが細っています

そして今回いちばん学んだのは、仕入れる前に「売れたときの手残り」を電卓で出すという当たり前のことでした。¥600で¥40しか残らないと先に分かっていれば、この9個は買っていません。

利益は出ませんでした。でも損もしませんでした。 薄利で売り抜けた案件は記事にしづらいのですが、負けなかった理由のほうが、勝った理由より次に効きます。

数値は2026年9月5日時点のものです。相場・出品者数・順位はすべて動きます。 仕入れの判断は必ずご自身の画面で確認してください。

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