副業せどり8年目のhiroです。
確定申告の時期になると、まわりの副業仲間から必ず聞かれる質問があります。
「freee使ってる?マネーフォワード?それとも自分でエクセル?」
私の答えはいつも同じです。
「全部、税理士さんにお願いしてます。会計ソフトは一度も使ったことないです」
ほぼ毎回、驚かれます。「えっ、いまどき税理士?」「会計ソフトの方が安いでしょ?」と。
でも私は、副業を始めた1年目から今に至るまで、確定申告を税理士に丸投げするスタイルを一度も崩していません。今回はその選択をしている理由と、会計ソフト派と税理士派それぞれが向いている人の見分け方を、副業8年目の実感ベースで書きます。
副業の確定申告、誰がやってる?
副業の所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。せどり・物販なら、ほぼ確実にこのラインに引っかかります。
申告の選択肢は、現実的には3つです。
① 自分でエクセル+紙の申告書 完全に手書き/手入力で集計し、税務署へ提出。費用ゼロですが、仕訳と税法の知識が必須。時間も体力も持っていかれます。
② 会計ソフト(freee・マネーフォワード等)で自分で処理 クラウド会計ソフトに口座とクレジットカードを連携、仕訳をソフトに学習させながら自分で締めて、電子申告まで完結。月額¥1,000〜¥3,000程度の固定費がかかります。(freee・やよいの青色申告はこちら(Amazonで見る))
③ 税理士に依頼 領収書と通帳記録を渡して、申告書の作成を税理士にお願いする方法。費用は依頼内容や売上規模で大きく変わるので、ここでは具体額には触れません。**「年1回の固定費」**として家計に組み込むイメージです。
副業界隈の主流は②の会計ソフト派です。コスト最小・自分で完結・知識も身につく、という三拍子が支持されています。
私の選択はそのどれでもなく、③の税理士に全部丸投げ。会計ソフトすら開いたことがありません。なぜそうしているのか、ここから話します。
私の選択は税理士に丸投げ——せどりの師匠が紹介してくれた
副業せどりを始めて1年目、初めての確定申告が近づいた時期に、私はせどりの師匠(私にせどりを教えてくれた、先輩せどらー)に1つの質問をしました。
「確定申告ってどうしてます?freeeとか入れた方がいいですか?」
師匠の答えはあっさりしていました。
「俺は全部、税理士さんに丸投げ。紹介するから一度会ってみたら?」
これが、私と税理士さんの最初のつながりです。自分で探したわけでもなく、ネットで比較したわけでもなく、信頼している先輩からの紹介。
ここが地味に重要なポイントで、副業の税務は「マニアックなパターン」が一定確率で出てきます。
- メルカリ・Amazon・ヤフオク・ラクマで売上口座が分散する
- 仕入はPayPay・楽天・dカード・現金が入り乱れる
- ふるさと納税の控除・iDeCoの所得控除・NISAの非課税枠が絡む
- リサイクルショップで仕入れた¥10,000の体重計を10個、2年寝かせている在庫の評価をどうするか
これを「副業せどらーの実情を知らない税理士」に持ち込むと、説明だけで何時間も削られます。師匠が紹介してくれた税理士さんはせどり・物販の構造を最初から理解している前提で話が進むので、立ち上がりが圧倒的に速かったです。
副業の税務を依頼するなら、先輩や同業者からの紹介でつながるルートが一番ハズレを引きにくい——これは始めて1年目から今まで、ずっと感じている本音です。
会計ソフトを使わなかった理由——「税務がわかってない」が出発点
ここがこの記事の中心です。なぜ会計ソフトを試しもせず、最初から税理士に決めたのか。
理由はひと言、**「私が税務をわかっていないから」**です。
副業を始めた頃の自分を思い返すと、こんな状態でした。
- 減価償却ってなに?
- 仕入の消費税は内税で計上するの、外税で計上するの?
- 事業主貸・事業主借っていう勘定科目、どう使い分けるの?
- リサイクルショップの手書きレシートって経費になるの?
- クラウドソーシングの源泉徴収って何のために引かれてるの?
ひとつも答えられません。
この状態で会計ソフトを入れても、結局やることは「わからない仕訳をソフトに入力する」だけです。ソフトは仕訳の自動化はしてくれても、仕訳そのものが正しいかどうかは判定してくれません。
つまり会計ソフトは、
「自分で仕訳の判断ができる人が、その作業を効率化するためのツール」
であって、
「税務がわからない人を、正しい申告に連れて行ってくれる魔法の杖」
ではないんです。ここを取り違えると、自信のない仕訳を量産して、自信のないまま申告書を提出することになります。
私が一番嫌だったのはここです。会計ソフトで自分で申告して、もし数年後に税務署から「この仕訳おかしいですよ」と指摘された時、「ソフトの言う通りに入力しました」では通用しません。最終責任は申告者本人です。
それなら最初から、「税務がわかっている人」にお願いして安心料を払う方が、私にはストレスが少ない。これが税理士に丸投げする出発点です。
会計ソフトを否定したいわけではありません。後述しますが、自分で勉強して仕訳の判断ができるようになる人にとっては、会計ソフトは強力な味方です。私の場合はそこに時間と気力を割きたくなかった、それだけの話です。
副業の口座管理については家計用・事業用・投資用の3口座構成の整理で書いた通り、お金の入口と出口を物理的に分けるだけで、税理士さんに渡す資料の整理コストもぐっと下がります。会計ソフトを使わないからこそ、口座分離は手を抜けない部分です。
税理士依頼のメリット——LINE相談・税務調査対応・本業に時間を残せる
実際に税理士さんにお願いしてみて、依頼前は予想していなかったメリットが3つありました。
① LINEで気軽に税務相談ができる
最大のメリットがこれです。LINEで税務の質問ができること。
副業をやっていると、年の途中で「あれ、これって経費にしていいのか?」という場面が頻繁にあります。
- せどりの店舗仕入れの交通費は経費?電車賃の領収書はいる?
- 自宅の一部を倉庫にしてる場合、家賃の按分はどうする?
- せどりセミナーの参加費は経費?オンラインサロンの会費は?
- ふるさと納税の返礼品は事業の在庫扱いになる?
- メルカリで売れた個人の不要品の売上は申告対象?
こういう疑問が浮かんだその場で、LINEで税理士さんに投げて、数時間〜翌日には判断が返ってくる。これは会計ソフトには絶対できない価値です。
ネット記事で似たケースを探して、不安なまま判断するのと、「この方の状況なら経費OKです/NGです」と税理士さんの判断を1往復でもらえるのとでは、安心感がまるで違います。
② 税務調査が入った時に対応してくれる約束
これは依頼時に税理士さんと最初に確認したことです。
「もし将来、税務調査が入った場合は、立ち会いと対応をお願いできますか?」
回答は「もちろん、対応します」。この一言のために税理士費用を払っていると言っても言い過ぎではありません。
副業せどり8年やっていると、税務調査リスクはゼロではありません。売上規模が大きくなれば確率はじわじわ上がります。
その時に、
- 自分一人で税務署員と対峙する
- 税理士さんが間に入って、用語の翻訳と論点整理をしてくれる
このどちらが心理的に楽かは、考えるまでもありません。有事の保険料として税理士費用を見ている——この感覚は会計ソフト派にはない安心感です。
③ 本業の時間と睡眠時間が削られない
これも大きな理由です。副業+本業+家事+睡眠で1日24時間は本当に足りません。
確定申告期(2〜3月)に、自分で仕訳とにらめっこする時間を捻出しようとすると、削れるのは本業の集中力か睡眠時間しかありません。どちらも削ってはいけない領域です。
税理士さんにお願いしている今は、
- 1〜2月:1年分の通帳記録と領収書を整理して送る(半日〜1日)
- 3月:税理士さんから上がってきた申告書を確認・押印(1時間)
これだけで申告が完結します。確定申告期の3月、本業を完全な平常運転で回せる——これは8年やってみて、副業継続の生命線だと感じています。
確定申告期だけ時間を確保できない構造的弱点を税理士費用で埋めている、と整理すると私の選択がわかりやすいかもしれません。
どっちが向いてる?選び方の目安
ここまで税理士派の話をしてきましたが、「税理士が常に正解」と言うつもりは全くありません。人によって最適解は違います。私が周りを見てきた範囲での目安を整理します。
会計ソフト派が向いている人
以下のうち2つ以上当てはまるなら、会計ソフトを試す価値があります。
- 本業の時間に余裕がある(残業少なめ・休日に税務の時間を取れる)
- 数字や仕訳の世界に拒否反応がない(簿記の勉強が苦じゃない・むしろ楽しい)
- 副業の月商が¥50万を超えていない(仕訳のパターンがまだシンプル)
- クラウドサービスの設定・連携を自分でできる(口座・カードのAPI連携、勘定科目のカスタマイズ)
- 数年後に独立や法人化を視野に入れていて、財務の感覚を自分で持ちたい
このタイプの人にとって、会計ソフトは**「税務の勉強しながら申告も終わる」**コストパフォーマンス最強の選択肢です。
税理士派が向いている人
以下のうち2つ以上当てはまるなら、税理士依頼を一度検討する価値があります。
- 本業+副業で時間がない(夜と週末がほぼ副業作業で埋まる)
- 税務の勉強に時間と気力を割きたくない(仕訳・税法の知識ゼロからの学習が苦痛)
- 副業の月商が¥50万を超えてきた(仕訳量が多く、複数販路で複雑化)
- 将来の税務調査リスクに保険をかけたい(売上規模が伸びてきた・ふるさと納税やNISAも絡む)
- 信頼できる先輩・同業者から紹介してもらえる税理士がいる
私はこちら側です。本業の時間を絶対に削れない事情があり、税務の勉強に時間を割く気力もなく、せどりの師匠からの紹介ルートで信頼できる税理士さんに最初から出会えた——この3つが揃ったので、即決でした。
迷ったら「時間単価」で考える
会計ソフトと税理士、コストだけ並べると一見ソフトの方が安く見えます。でも本当に比べるべきは自分の時間単価です。
たとえば、
- 会計ソフトで自分で申告:年間40時間の作業時間
- 税理士に依頼:年間4時間で資料整理だけ
差分は36時間。この36時間で副業の仕入・出品をどれだけ回せるか、本業のパフォーマンスをどれだけ維持できるか、家族と過ごせる時間がどれだけ増えるか——ここを時間単価換算すると、税理士費用は十分ペイする水準になる人が、私を含めて少なくないはずです。
楽天証券でつみたてNISAを3年やってきた振り返りでも書きましたが、お金の話は**「最も安い選択肢」より「最も自分の時間と気力を守る選択肢」**を選ぶと、結果的に長期で勝てます。確定申告も同じ思想で見ています。
まとめ:副業の確定申告、私はこう選んでいる
最後に今回の話の要点を4つに整理します。
ポイント1:副業の確定申告は「自力」「ソフト」「税理士」の3択。主流はソフトだが、税理士派も合理的な選択肢 ネット上の副業情報は会計ソフト派が圧倒的多数ですが、それは「主流」であって「正解」ではありません。本業との両立条件によって最適解は変わります。
ポイント2:私が税理士に丸投げしている理由は「税務がわからないから、わかる人にお願いした方が安心」 会計ソフトは「仕訳の判断ができる人」を効率化するツール。判断そのものができない私には、土台が合いませんでした。安心料として税理士費用を払うのが、結果的に一番安く済んでいると感じています。
ポイント3:税理士依頼の3大メリットはLINE相談・税務調査対応・確定申告期の本業死守 特に税務調査が入った時に対応してくれる約束は、有事の保険として副業継続の安心の土台になっています。
ポイント4:会計ソフトと税理士、選ぶ基準は「自分の時間単価」と「税務に向き合う気力」 時間に余裕があり数字が好きならソフト、時間がなく安心優先なら税理士。どちらにも合理性があります。迷ったら、先輩や同業者に「あなたはどうしてる?」を聞いてみるのが一番速いです。
副業せどりは1〜2年で終わるものではなく、5年・8年と続けていくと、税務まわりの判断は積み重ねで効いてきます。最初の確定申告で、自分に合った仕組みを決める——ここに少し時間をかけるだけで、後の年が圧倒的に楽になります。
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