プライスターの「売れたもの」画面。大光電機(DAIKO)人感センサー付ダウンライトについて、FBA出品・新品・売れた個数2・在庫4、商品価格¥22,000、送料¥0、仕入価格¥2,000、ポイント0、粗利¥15,424と表示されている。注文番号とSKUはぼかし処理済み

物販8年目のhiroです。

朝に「利益率で仕入れを決めるのをやめた」という記事を書いた、その同じ日の夕方の報告です。

同じ商品が、2個まとめて売れました。

  • 商品:大光電機(DAIKO)人感センサー付ダウンライト LED 7.7W 温白色3500K DDL-4497AB
  • 売上¥22,000(¥11,000 × 2個)
  • 仕入¥2,000(¥1,000 × 2個)
  • 粗利¥15,424/利益率70.1%
  • 在庫:6個 → 残り4個

9日前、店主「全部買うなら一個1,000円でえーぞ」の記事で「想定粗利¥7,712・利益率70.1%」と書きました。あの時点ではまだ1個も売れていない、ただの皮算用です。

それが今日、想定ではなく確定になりました。 しかも2個同時に。

hiro本人のコメントをそのまま置いておきます。

💡 「9,400円が最終売れた値段。11,000円でもしっかり売れる!! 仕入れ1,000円なのでめちゃくちゃ利益!!」

この一言に、今回いちばん大事な話が詰まっています。順番に分解していきます。


1. 数字の見開き:¥22,000のうち、いくら残ったのか

プライスターの出品変更画面。在庫4個、価格11,000円、配送料0・合計11,000円、ポイント0%、仕入れ価格1,000円と入力され、その下に赤いマーカーで「手数料:2,288円 粗利:7,712円 利益率:70.1%」が強調されている。価格追従モードはFBA最安値、赤字ストッパー9,500円、高値ストッパー0円

まず1個あたりの内訳です。プライスターの画面がそのまま答えになっています。

項目 1個あたり 2個合計
販売価格 ¥11,000 ¥22,000
送料 ¥0 ¥0
Amazon手数料(FBA込み) ▲¥2,288 ▲¥4,576
仕入価格 ▲¥1,000 ▲¥2,000
粗利 ¥7,712 ¥15,424
利益率 70.1% 70.1%

手数料率は ¥2,288 ÷ ¥11,000 = 約20.8%。FBAなので保管料・配送料込みでこの率です。自己発送なら送料と資材費が別途出ていきますが、今回はFBAなのでこの¥15,424から追加で引かれるものはありません。

朝の記事で使ったROI(投下資金に対する回収倍率)でも見ておきます。

指標 数字
投下資金 ¥2,000
確定粗利 ¥15,424
ROI 約771%
仕入から売却までの拘束 約10日強(8/8仕入 → 8/19計上)
1日あたりROI(目安) 約70%/日

朝の記事で「利益率だけ見ても意味がない、拘束日数で割れ」と書きました。その基準に自分の商品を放り込んでみると、これはかなり上位に来ます。 利益率70.1%が高いのではなく、70.1%を10日で取れたことが効いています。


2. Keepaを読む:最後に売れた値段は¥9,400だった

Keepaの実画面。大光電機(DAIKO)人感センサー付ダウンライト、ASIN B07SPWZKQM、EAN 4955620737859、★5.0(1レビュー)。Buy Box ¥11,000・新品 ¥11,000と表示され、価格履歴グラフには2025年6月29日時点のツールチップとして新品¥9,400、Buy Box ¥9,400(FBA・ノースフォワード・★99%・1637件)、中古¥7,300、売れ筋ランキング399,286が重なっている

ここが今回の核心です。拡大します。

Keepaの価格履歴グラフのツールチップ拡大。新品¥9,400、Buy Box ¥9,400(FBA・ノースフォワード・★99%・1637件)、中古¥7,300、売れ筋ランキング399,286と表示され、2025年7月時点の記録であることが横軸から読み取れる

Keepaに残っている、この商品の最後の成約価格は¥9,400です。2025年6月末〜7月初旬、FBAの「ノースフォワード」というショップがBuy Boxを取っていた記録。そこでオファーは途切れ、以降新品の出品は消えました。

つまり、私が¥11,000で出したとき、Keepa上の実績は「¥9,400が上限」でした。

普通、ここで多くの人はこう考えます。

「過去最高が¥9,400なんだから、¥11,000は高すぎる。¥9,000くらいに合わせよう」

これが、いちばんもったいない判断です。

Keepaの価格履歴は「その値段で売れた記録」であって、「その値段までしか売れない証明」ではありません。¥9,400は天井ではなく、たまたま最後にその値段を付けた人がいた、というだけの記録です。

そして今回、¥11,000で2個売れた。新しい成約記録が¥11,000に書き換わりました。

全期間で見ると、もっとはっきりする

Keepaの全期間価格履歴グラフ。2021年から2026年までの推移で、価格帯はおおむね¥5,000〜¥12,500。ピンクのBuy Boxラインが断続的に現れては消えており、2023年〜2025年は¥7,500前後の帯にまとまる一方、¥12,500付近まで跳ねる場面もある。茶色の参考価格ラインは¥16,800台で水平に伸びている

5年分を並べると、この商品の性格がよく分かります。

  • 線が途切れている期間がやたら多い = 出品者がいない時期が常態
  • 出品が復活すると7,500円前後に落ち着くが、12,500円付近まで跳ねる瞬間もある
  • 茶色の参考価格ラインは16,800円台(メーカー希望小売の水準)で一定

価格の「幅」が広い商品です。 ¥7,500でも売れるし、¥12,500でも売れている。この幅の中でどこを取るかは、そのとき出品者が何人いるかで決まります。

直近3ヶ月:新品の出品者は1人だけ

Keepaの直近3ヶ月グラフ(6月1日〜8月中旬)。参考価格¥16,800の水平線と、売れ筋ランキング840,726の推移線が表示され、新品¥11,000・新品アイテム数1のツールチップが出ている。下部に現在価格#831,693、90日#861,150、365日#834,315、上1.9%、ホーム&キッチン0.3ドロップ/月、ハウジング&トリムキット#397と記載されている(出品者名はぼかし処理済み)

決定打がこれです。新品アイテム数「1」。

直近3ヶ月、この型番の新品を出しているのは世界で1人。それが自分です。中古も0。

  • 売れ筋ランキング:ホーム&キッチン #831,693(90日 #861,150/365日 #834,315)
  • サブカテゴリ「ハウジング&トリムキット」:#397
  • 0.3ドロップ/月

ホーム&キッチンで83万位。数字だけ見れば「まったく売れない商品」です。0.3ドロップ/月というのは、3ヶ月に1個くらいしか動かないという意味。

それでも、今日2個まとめて売れました。

ここが照明系・住宅設備系の面白いところで、買う人は「1個だけ」買わないことがある。 リフォームや電球切れの一括交換で、同じ型番を複数まとめて必要とする。だからランキングが最悪でも、動くときは複数個が同時に動きます。

「0.3ドロップ/月だから買わない」と切り捨てていたら、この¥15,424は取れていません。


3. 仕入価格が固定なら、売価の上振れは「全部」利益になる

プライスターの出品変更画面。大光電機(DAIKO)人感センサー付ダウンライト DDL-4497AB、ASIN B07SPWZKQM、カテゴリ「ホーム」、新品(1)/中古(0)と表示。Keepaのミニチャートは縦軸が¥10,999〜¥11,002に潰れており、新品¥11,000の点が1つあるだけ。下に在庫4個、価格11,000円、配送料0・合計11,000円と並ぶ(SKUはぼかし処理済み)

ここで、値付けの話をします。

仕入は¥1,000で固定です。もう払い終わっています。動きません。

その状態で売価を動かすと、利益はこうなります。

売価 手数料(約20.8%) 仕入 粗利 利益率
¥9,400 ▲約¥1,955 ▲¥1,000 約¥6,445 約68.6%
¥10,000 ▲約¥2,080 ▲¥1,000 約¥6,920 約69.2%
¥11,000 ▲¥2,288 ▲¥1,000 ¥7,712 70.1%
¥12,000 ▲約¥2,496 ▲¥1,000 約¥8,504 約70.9%

※手数料は今回の実績値(¥2,288 ÷ ¥11,000 = 20.8%)で按分した概算です。

¥9,400で出していたら粗利は約¥6,445。¥11,000で出したら¥7,712。その差は1個あたり約¥1,267、2個で約¥2,534。

やったことは「Keepaの過去最高値より¥1,600高い数字を入力した」だけです。仕入れの努力も、梱包の手間も、まったく増えていません。

💡 仕入価格が確定した瞬間から、売価の上振れ分は「まるごと」粗利になる。

これは当たり前の算数なのに、実際の現場では過去相場に引っ張られて、自分から利益を捨てる人がとても多い。「相場は¥9,400だから」と言って¥9,400に合わせるのは、誰も競合していないのに勝手に値下げしているのと同じです。

ただし、これは「独占」が前提です

大事な注意を書いておきます。この¥11,000は、新品出品者が自分1人だからこそ成立しています。

もし明日、別の出品者が¥9,500で入ってきたら、¥11,000は維持できません。私の設定も、それを前提にしてあります。

  • 価格追従モード:FBA最安値
  • 赤字ストッパー:¥9,500

赤字ストッパー¥9,500は、損益分岐(仕入¥1,000+手数料)ではありません。損益分岐はもっとずっと下です。¥9,500は「これ以下では売らない」という利益確保ラインとして置いています。 競合が来たら¥9,500までは自動で追従して戦い、それより下は降りる、という設計です。

攻めた値付けと、降りるラインの設定はセットです。片方だけやると事故ります。


4. 姉妹モデル DDL-4496AB と並べる

プライスターの「売れたもの」一覧画面。上から大光電機(DAIKO)人感センサー付ダウンライト(DDL-4496AB)が売れた個数4・在庫0・商品価格¥40,000・仕入価格¥4,000・粗利¥27,524、DVD&動画配信でーた2024年1月号が¥900・粗利¥241、バンダイ ONE PIECEカードゲームが¥718・仕入¥275・粗利¥151・在庫5、コスモダーツ フィットシャフトと並んでいる。注文番号とSKUはぼかし処理済み

昨日書いたDDL-4496AB 4個の実売記事と、今日の4497ABを並べます。どちらも同じ日に、同じリサイクル店で、1個¥1,000で買った兄弟です(仕入日の全体像はリサイクル店1店舗・2時間で仕入¥28,900の記事に書きました)。

項目 DDL-4496AB DDL-4497AB
売価/個 ¥10,000 ¥11,000
仕入/個 ¥1,000 ¥1,000
手数料/個 約¥2,119 ¥2,288
粗利/個 ¥6,881 ¥7,712
利益率 68.8% 70.1%
売れた数 4個(完売) 2個
残り在庫 0 4個
確定粗利 ¥27,524 ¥15,424

同じブランド・同じ「人感センサー付ダウンライト」・同じ仕入値。それでも1個あたりの粗利は¥831違います。 型番が1つ違うだけで、相場も、出品者の数も、売れ方も違う。

💡 照明系せどりは「ブランド」で相場を持つと必ず事故る。ASIN単位・型番単位で持つ。

2型番を合計すると、こうなります。

数字
仕入合計(4496×4個+4497×6個) ¥10,000
確定粗利(8/19時点) ¥42,948
残り在庫4個の想定粗利 約¥30,848

¥10,000の投下で、すでに¥42,948が確定しています。残り4個が同じ値段で売れれば、さらに¥30,848。

もちろん残り4個はまだ売れていません。 想定は想定です。競合が入れば単価は落ちますし、0.3ドロップ/月の商品なので、4個消えるまでには相応の時間がかかります。そこは正直に書いておきます。


5. 「人感センサー付き」が効いている理由

Amazon.co.jpの商品ページ上部。ブランド「大光電機」、★5.0(1件)、商品名「大光電機(DAIKO)人感センサー付ダウンライト LED 7.7W 温白色 3500K DDL-4497AB」と、高気密SB形・人感センサー・非調光・連動ON/OFFタイプIIと書かれたパッケージ写真が表示されている

なぜこの商品が、83万位でも¥11,000で売れるのか。パッケージを拡大すると理由が読めます。

DDL-4497ABのパッケージ仕様面の拡大。温白色3500K・Ra83、型番DDL-4497AB、¥16,800(税抜)(LED内蔵)、定格光束440lm、消費電力7.7W、LED 7.7W 白熱灯60W相当、アルミダイカスト黒塗装、径φ111・埋込穴φ100・埋込深80mm・0.5kg、点灯照度調節機能付、点灯保持時間1分・3分、光源寿命50,000時間、取付可能天井厚5〜25mm、調光器併用不可、防雨形・温度保護機能付といったスペックが並んでいる

読み取れるポイントは3つです。

① メーカー希望小売が¥16,800(税抜) ¥11,000は、定価から見れば約35%引き。買い手からすれば「安い」側の数字です。定価が高い商品は、高く売っても割安に見えるという構造的な強みがあります。

② 「LED交換不可」=壊れたら本体ごと買い替え LEDが交換できない設計なので、寿命が来たら器具ごと交換になります。この商品自体が消耗品であり、必ず買い替え需要が発生します。

③ 埋込穴φ100・埋込深80mm・天井厚5〜25mm=互換性が厳しい 既存の穴に合うものしか付きません。だから買い手は型番で探して、見つけたら値段を見る前に買う。 「他の安いやつでいいや」が成立しにくい。

この3つが揃うと、ランキングが悪くても、値段の下がりにくい商品になります。人感センサー・住宅設備・型番互換系は、この条件を満たしやすいジャンルです。

同じ発想は電動歯ブラシの替えブラシや家電の消耗品にも効きますが、あちらはエディオンのソニッケアー記事で書いたとおり出品者が多くて薄利(利益率12.4%)。互換性が厳しいほど競合は減り、利益率は上がる。 逆に、誰でも買えて誰でも出せる商品は薄利になります。

再現するためのチェック項目

同じパターンを店頭で探すときに、私が見ているのはこの4つです。

  1. 型番が箱に印字されていて、ASINが一意に確定できるか8月前半5件のまとめの条件①)
  2. Keepaの新品アイテム数が0〜1か(=独占が取れるか)
  3. 定価と現在相場の差が大きいか(=値上げの余白があるか)
  4. 仕入が十分に安いか(=相場が崩れても耐えられるか)

ランキングは見ますが、足切りには使いません。 0.3ドロップ/月でも、1〜4の条件が揃っていれば買います。今回がまさにその実例です。

逆に、この4つが揃わないのに「安いから」で買うと在庫が沈みます。使ったあと売る前提で買ったサウナのように、出口の値段を先に決めてから入るのが基本です。


まとめ:想定は、売れて初めて実績になる

9日前、私は「想定粗利¥7,712・利益率70.1%」と書きました。今日、それが15,424円の確定利益になりました。

今回の学びを4つに絞ります。

  1. Keepaの過去最高値は「天井」ではない。 ¥9,400が最後の記録でも、出品ゼロなら¥11,000を置いていい
  2. 仕入が固定なら、売価の上振れは全部利益。 ¥1,600高く出しただけで2個で約¥2,534増えた
  3. 攻めた値付けと、降りるライン(赤字ストッパー)はセット。 独占は永続しない
  4. ランキングは足切りに使わない。 83万位・0.3ドロップ/月でも、2個同時に動く商品はある

そして4つ目の裏側にある、いちばん地味な話。

在庫はまだ4個あります。 今日の¥15,424は嬉しいですが、これは6個中2個の話でしかない。残り4個が売れるまでは、この案件は終わっていません。ONE PIECEカード9個の中間報告でも書きましたが、確定したぶんだけを数えて、残りは想定として別枠に置く。 これをやらないと、自分の実力を勝手に盛った数字で見ることになります。

残り4個が売れたら、また続報を書きます。

※本記事の金額は、いずれも執筆時点の自分の実績値・設定値です。Amazonの価格や在庫状況は常に変動します。


今回使ったツール

Keepa:型番単位で「出品者がいない期間」を読む

Keepaは、Amazonの価格推移・売れ筋ランキング・出品者数を数年分さかのぼって見られるツールです。

今回いちばん効いたのは、価格そのものより線が途切れている期間の長さと、新品アイテム数でした。線が途切れている=誰も出していない=相場を自分で作れる、という読み方ができるかどうかで、¥9,400と¥11,000のどちらを付けるかが変わります。

プライスター:粗利が数十秒で出るから、値付けを攻められる

プライスターは、Amazon出品・在庫管理・価格追従・利益計算をまとめて扱えるツールです。

この記事に貼った「手数料¥2,288/粗利¥7,712/利益率70.1%」は、仕入値を入れた瞬間に自動で出た数字をそのまま撮ったものです。売価を¥9,400にしたとき・¥11,000にしたときの粗利の差が数秒で見えるから、「じゃあ¥11,000で出そう」と即断できます。 電卓を叩いていたら、たぶん無難な¥9,400に逃げていました。

赤字ストッパーと価格追従モードも同じ画面で設定できるので、攻める側と守る側を1画面で決められるのが実務では大きいです。30日間の無料お試しがあるので、まず手元の在庫を1つ登録して、粗利の出方を見てみるのが早いと思います。


関連記事


通信費を下げるなら「楽天モバイル」も選択肢に

せどりの粗利を積み上げるのと同じくらい、固定費を1回下げると手残りが効いてきます。サブ回線に楽天モバイル(データ無制限・国内通話無料)を検討している方はこちら。

👉 楽天モバイル 公式サイトはこちら

本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています(PR)


🔗 せどりの売上管理に「プライスター」

Amazon出品・在庫管理・利益計算を自動化するツール。買い物先生も日々のせどりで使っています。30日間無料お試しあり

▶ プライスター公式サイト(紹介リンク)