屋外の床面に、リュック・救急用品・ライト・工具・衣類などの持ち出し品が種類ごとに整然と並べられている俯瞰写真。

仕入れた商品は1点ずつ数えて検算するのに、自分の家の備蓄は何年も数えていませんでした。hiroです。

9月1日は防災の日です。毎年この日にニュースを見て「そろそろやらないと」と思い、そのまま9月2日になる——というのを、正直に言って何年か繰り返してきました。今年は違うやり方を試しました。防災グッズを「買う」前に、せどりの在庫と同じやり方で「数える」ところから始めたんです。

結果、意外なことが分かりました。水と保存食は、思っていたよりは足りていた。 代わりに、完全に抜け落ちていたものがありました。

単3電池です。

懐中電灯もランタンもラジオも家にあるのに、それを動かす電池の在庫が、家族4人・3日分をまかなえる本数ではありませんでした。 明かりは「持っている本数」ではなく「点けられる本数」で数えないと意味がない、というのが今年いちばんの発見です。

  • ①「買う」前に「数える」——防災グッズを在庫として棚卸しする
  • ②家族4人・3日分を、数字に置き換える
  • ③明かりは3種類に分けて、電池の規格を1つに寄せる
  • ④トイレは「人数×日数×回数」でしか必要数が出ない
  • ⑤保存食は「非常食」より「いつも食べているものの長期保存版」
  • ⑥今日そろえた8品と、選んだ基準
  • ⑦まとめ

💡 防災グッズの棚卸しは、せどりの在庫管理とまったく同じ作業だった。「持っている」と「使える状態で持っている」は違う。数えるまで、その差には気づけない。


①「買う」前に「数える」——防災グッズを在庫として棚卸しする

防災特集を見て真っ先にやってしまうのが、「足りていない気がするから、とりあえずセットを買う」です。私も過去にやりました。そして数年後、押し入れの奥から中身が重複した防災セットが2つ出てきました。

¥40,000の山買いを9本の記事に分けて追いかけたとき、いちばん効いたのは仕入れの腕ではなく、「何がいくつ残っているか」を毎回書き出したことでした。書き出すと、頭の中の在庫と実際の在庫がズレていることが分かります。ズレが分かれば、次に買うものが自動的に決まります。

防災グッズもまったく同じでした。手順は3つだけです。

  • 1. 家中から出す。 押し入れ・車・玄関・キッチンの引き出し。バラバラの場所にあるものを、いったん床に全部広げます
  • 2. 数える。 「懐中電灯 3本」「電池 単3が4本」のように、数字で書き出します。「たくさんある」は数ではありません
  • 3. 引き算する。 ②で出す必要数から、いま持っている数を引きます。プラスなら買わない。マイナスの分だけ買う

夜の森の道で、人が強い光を放つ懐中電灯を持って立っているシルエット写真。光の筋が前方を照らしている。

この3手順でやると、買い足しではなく穴埋めになります。私の場合、埋めるべき穴は電池とトイレで、水と食料はそこまで大穴ではありませんでした。逆に言えば、数えなければ電池を買い足すという発想自体が出てこなかったということです。

💡 「防災グッズを買う」は目的ではない。目的は「必要な数を満たす」こと。数が分からないうちに買うと、去年の自分と同じものを買う。


②家族4人・3日分を、数字に置き換える

ここが今回の記事の本体です。「家族4人・3日分」を、具体的な数に直します。

先に断っておきます。この目安の数字は、私が決めたものではありませんし、絶対の正解でもありません。 水は1人1日3リットル、備蓄は最低3日分(できれば1週間分)、というのはよく見かける目安ですが、出典によって幅があります。 農林水産省が家庭備蓄ポータルで公開しているガイドや、お住まいの自治体の案内を、必ずご自身で確認してください。 ここでは「よく言われる目安を、うちの人数で掛け算するとこうなる」という計算の型だけをお見せします。

項目 よく言われる1人1日の目安 ×4人×3日
飲料水 3リットル 36リットル(2Lボトル18本)
主食(米・パン等) 3食 36食
トイレ 5回 60回分
明かり 1人1つ 4つ以上

暗い部屋の中で、1本のろうそくだけが灯っている写真。周囲は真っ暗。

この表を作った瞬間、いくつか「うわ」と声が出ました。

  • 水36リットル——2Lのペットボトル18本。箱で買うと3箱です。 「何本かは常備してある」レベルでは、まったく届いていませんでした
  • トイレ60回分——後述しますが、市販の非常用トイレは50回分パックが主力です。1パックでは足りません
  • 明かり4つ以上——本数だけは足りていました。ただし③で書くとおり、点けられる状態ではありませんでした

大量の白いペットボトル飲料水が整然と並べられている俯瞰写真。

大事なのは数字そのものより、掛け算をやったかどうかだと思っています。「4人家族だから多めに」ではなく、4×3×5=60と紙に書く。書いた瞬間に、足りているかどうかが一目で分かります。

💡 「多めに買っておく」は数ではない。人数×日数×1日あたりの回数を掛けて、初めて買うべき数が出る。


③明かりは3種類に分けて、電池の規格を1つに寄せる

今回いちばん反省したのがここです。我が家には懐中電灯が3本、ランタンが1つありました。数だけなら足りています。

ところが電池を数えたら、単3が4本、単4が2本、単1がゼロ。 そして懐中電灯のうち1本は単1、1本は単3、ランタンは単4でした。規格がバラバラで、しかも肝心の単1の在庫がありません。

木製のテーブルの上に、Amazonベーシックのアルカリ乾電池が2本立てて置かれている接写。背景はぼやけた赤い光。

明かりの本数は3本だけれど、いま停電したら点くのは1本。これが実態でした。せどりで言えば、「在庫3点」と帳簿に書いてあるのに、検品したら出品できるのは1点だったのと同じです。REGZAの付属品違いで¥2,310を返金した件のときにも同じことを書きましたが、数が合っていても中身が使える状態とは限りません。

そこで今回、明かりの方針を決めました。

  • 役割で3つに分ける。 ①手に持って移動する明かり(懐中電灯)②置いて部屋を照らす明かり(ランタン)③手を空けたい作業用の明かり
  • 人数分そろえる。 1本を家族で取り合うのがいちばん困ります。「良いものを1本」より「そこそこを4本」
  • 電池の規格を寄せる。 買い足す明かりは、できるだけ単3で動くものに統一します

岩の上に置かれた黒いランタンの中で、オレンジ色の炎が灯っている写真。周囲は苔むした岩と草。

そのうえで、規格を寄せきれない古い明かりのために、パナソニックの「電池がどれでもライト」を1本入れました。単1・単2・単3・単4のどれか1本あれば点くタイプです。家に残っている中途半端な電池を、そのまま使い切れます。

置いて使う明かりには、充電式のLEDランタンを選びました。USB出力が付いていて、スマホの充電にも回せるのが決め手です。乾電池式の明かりと充電式の明かりを1つずつ持っておくと、どちらかの調達手段が絶たれても片方が残ります。

そして今回の主役、単3形のアルカリ乾電池20本パック。地味ですが、この1つを買い足したことが、今日いちばん備蓄を強くした買い物だと思っています。

💡 明かりは「持っている本数」で数えてはいけない。「いま電池を入れて点けられる本数」で数える。うちはそれが3本ではなく1本だった。


④トイレは「人数×日数×回数」でしか必要数が出ない

②の表で出た60回分という数字。これがいちばん見落としやすいところでした。

水と食料は「無いと困る」と誰でも思うので、意識に上りやすい。トイレは、断水して初めて困るので、平常時にはまず考えません。しかも困り方が深刻です。我慢が効かないし、代わりが利かない。

大量の白いトイレットペーパーのロールが積み重なっている写真。

市販の非常用トイレを調べてみると、主力は50回分パックでした。つまり家族4人・3日分(60回)には、1パックでは届きません。 ここも掛け算をやって初めて見えた話です。

我が家の組み立て方はこうしました。

置き場所 選んだもの 理由
家(メイン) BOS 非常用トイレ 50回分 防臭袋が付いた50回分。ここが土台
車(サブ) セイワ 携帯トイレ 3枚入×5個 15回分。渋滞や帰省でも使える
合計 65回分 60回の目安を、ようやく超えます

家に1つ、車に1つ。 これで65回分になり、目安の60回をわずかに超えました。ちなみに車に積んでおく分は、災害用としてだけでなく、お盆の帰省で高速道路が詰まったときにも普通に役立ちます。防災グッズは「使わずに捨てる」ものだと思うと買うのが惜しくなりますが、平常時にも出番があるものを選べば、その心理的なハードルは下がります。

💡 非常用トイレの主力は50回分パック。家族4人・3日分の目安60回には、1パックでは届かない。ここは掛け算をやらないと絶対に気づけない。


⑤保存食は「非常食」より「いつも食べているものの長期保存版」

保存食の棚卸しをして分かったことがもう1つあります。前に買った「非常食セット」の中身が、家族の誰も食べたことがないものばかりでした。

さまざまな種類の缶詰が無造作に積み重なっている写真。ラベルの色がカラフル。

災害時は、ただでさえ環境が変わります。そこに食べ慣れていないものだけを出すのは、特に子どもにはきついはずです。だから今年は選び方を変えました。

  • 食べ慣れているものの長期保存版を選ぶ。 ビスコの保存缶を入れたのはこの理由です。中身は普段のビスコで、缶で長期保存できる形になっています
  • 火が使えない前提のものを混ぜる。 尾西食品のアルファ米は、お湯だけでなく水でも戻せるタイプ。カセットコンロが使えない状況でも食べられます
  • ローリングストックにする。 賞味期限が近づいたら普通に食べて、食べた分を買い足す。「備蓄用」と「普段用」を分けないほうが、結局いちばん続きます

このやり方は、お盆準備の買い出しをネット通販と実店舗で仕分けたときの考え方とほぼ同じです。「特別なイベント用に特別なものを買う」をやめて、普段の買い物の延長に組み込む。 そのほうが家計にも記憶にも優しいと感じています。

開いた救急キットのクローズアップ。包帯、ガーゼ、はさみ、テープなどが仕切りごとに収まっている。

救急セットについては、今回あえて商品を挙げていません。 調べてみたところ、この分野はレビュー件数が2桁台の新しい商品が多く、今回の選定基準(後述)を満たすものを見つけられませんでした。基準を満たさないものを、記事のために無理やり入れることはしません。 絆創膏・消毒・常備薬・お薬手帳のコピーを、既にある救急箱に足すところから始めます。

💡 非常食は「食べられるか」ではなく「食べてくれるか」で選ぶ。普段食べているものの長期保存版が、いちばん確実に消費される。


⑥今日そろえた8品と、選んだ基準

最後に、今回Amazonで選んだ8品と、その選定基準を公開します。

選定基準は4つです。

  • ① 買いやすい価格帯のもの。 高機能な1点より、今日ポチって明日から穴が埋まるものを優先しました
  • ② ★4.0以上・レビュー450件以上。 2026年9月1日時点で1品ずつ確認しています。評価は日々動くので、本文には個別の点数を書きません
  • ③ 在庫があることを実際のページで確認。 8品すべて、同日にAmazonの商品ページを開いて在庫表示を確認しました
  • ④ 平常時にも出番があるもの。 電池・ランタン・携帯トイレは、キャンプや帰省や停電時にそのまま使えます

価格は書きません。 Amazonの価格は頻繁に動くので、静的なブログ記事に固定の金額を書くと、読んだ時点ですぐ嘘になります。金額は必ずリンク先の実際のページでご確認ください。

# 品目 埋める穴
1 単3形アルカリ乾電池 20本 今回いちばんの穴。明かりを「点けられる状態」にする
2 電池がどれでもライト 家に残った規格バラバラの電池を使い切る
3 LED懐中電灯(電池式) 人数分をそろえる
4 LEDランタン 充電式 置いて照らす明かり+スマホ充電
5 携帯トイレ 15回分(車用) 車に常備。帰省・渋滞でも使える
6 非常用トイレ 50回分(家用) 60回の目安に対する土台
7 アルファ米 14食 火が使えない前提の主食
8 ビスコ 保存缶 子どもが食べ慣れているもの

草の上に置かれた、古い金属製のFIRST AIDの箱と、その隣に立つ黒いランタン。

ちなみに、この8品の合計は、私が8月に山買いで作った利益のごく一部です。8月に記事化した14点の実売を1枚の表にまとめたときの数字で言えば、通算の粗利に対して数パーセントにあたります。

これは自慢ではなく、順番の話として書いています。せどりの利益を次の仕入れに全部つぎ込むのは楽しいのですが、家の備蓄という「絶対に回収できないコスト」に、年に1回くらいは回しておいたほうがいい。 配送料の差¥260を1円単位で検算していた自分が、家の電池の本数は何年も数えていなかった——今年の防災の日に気づいたのは、結局そこでした。

固定費の見直しについては真夏の家計固定費の棚卸し記事に書きましたが、備蓄の棚卸しも同じ「年に1回のルーティン」に入れてしまうのが、いちばん続くと思っています。

💡 防災グッズは回収できないコスト。だからこそ「利益が出た月に、年1回だけ」と決めてしまったほうが、毎年先送りにするより安く済む。


⑦まとめ

  • 防災の日に、防災グッズを「買う」前に「数える」ところから始めました。 せどりの棚卸しとまったく同じ手順です。全部出す→数える→必要数から引き算する
  • 家族4人・3日分を掛け算すると、水36リットル・主食36食・トイレ60回分・明かり4つ以上になりました。 数字にした瞬間、足りているかどうかが一目で分かります。ただし目安の数字には出典によって幅があるので、必ず農林水産省の家庭備蓄ポータルや自治体の案内でご確認ください
  • いちばん足りていなかったのは、水でも食料でもなく単3電池でした。 懐中電灯は3本あったのに、電池を入れて点けられるのは1本。明かりは「持っている本数」ではなく「点けられる本数」で数えないと意味がありません
  • 非常用トイレの主力は50回分パックで、家族4人・3日分の60回には1パックでは届きません。 家に50回分、車に15回分で合計65回分にしました
  • 保存食は「非常食」より「いつも食べているものの長期保存版」を選びました。 食べ慣れていないものは、災害時にこそ食べてもらえません
  • 救急セットは、今回あえて紹介していません。 レビュー件数の基準を満たす商品を見つけられなかったためです。記事のために基準を下げることはしません
  • 今日そろえたのは8品。 すべて2026年9月1日時点で在庫と評価を1品ずつ確認しています。価格は変動するので本文には書いていません

去年の防災の日も、たぶん同じニュースを見ていました。違うのは、今年は紙に「4×3×5=60」と書いたことだけです。それだけで、買うべきものが8つに絞れました。

来年の9月1日も、たぶん同じ棚卸しをします。 そのときには「単3電池:残り○本」と、去年より正確に書けるはずです。


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🛒 「4×3×5=60」の穴を埋めるためにそろえた8品

※本記事はAmazonアソシエイト・プログラムの広告リンクを含みます。価格・在庫は変動します。


※本記事に掲載した8品は、2026年9月1日にAmazonの各商品ページを開き、在庫表示・評価(★4.0以上)・レビュー件数(450件以上)を1品ずつ確認したものです。ただし在庫・評価・レビュー件数・価格はいずれも変動しますので、購入前に必ずリンク先の最新の表示をご確認ください。価格は変動するため本文には記載していません。本文中の「水は1人1日3リットル」「備蓄は最低3日分」「トイレは1人1日5回」といった数値は、家庭備蓄の目安として一般に広く紹介されているものですが、出典により幅があり、本記事は特定の公的機関の見解を代弁するものではありません。ご家庭に必要な備蓄量は、人数・年齢・持病・住環境・お住まいの地域の想定災害によって変わります。必ず農林水産省の家庭備蓄ポータルおよびお住まいの自治体が公開している防災情報をご確認のうえ、ご自身でご判断ください。乳幼児・高齢者・慢性疾患やアレルギーのある方がいるご家庭では、それぞれに応じた追加の備えが必要です。本記事は医療・防災の専門的助言を行うものではありません。また、記事中の粗利・ROI等の数値は過去記事に記載した実績値であり、同じ手法で同じ結果が出ることを保証するものではありません。


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