木目のテーブルに置かれた、開いたままの白いリングノートと黒いペン。ページは何も書かれていない。

セールの前日にやることは、買う物を決めることではありません。買わない物を決めることです。 8年間フリマとAmazonで物を売り買いしてきた、hiroです。

楽天スーパーSALEが、明日9月4日(金)の20時から始まります。今日はその前日です。

3日前に、私はこのブログでスーパーSALEとお買い物マラソンの違いを書きました。ポイントのルールはほぼ同じで、違うのは商品側だ、という話です。あの記事の最後に「9月3日までにやること」を5つ並べました。

今日、その5つを自分で実際にやってみて、1つだけ計算をやり直しました。 撤退ラインです。

この記事に書くのは、次の4つです。

  • 今夜のうちに終わる5項目(合計30分ほど)と、明日の日中に回していい2項目
  • 撤退ラインを「残り日数」ではなく「上乗せ額」で置き直した理由と、その計算
  • 20時ちょうどからの10分間で、どの順番に何を触るか
  • 買い物先生の読者向け——楽天の実質価格をAmazonより下にするための1本の線

💡 前日にやることの本体は、買い物リストを作ることではなく「降りる条件」を先に紙に書くこと。20時を過ぎると、人は降りる理由を思いつかなくなります。

なお、開催期間・倍率・獲得ポイント上限・エントリー条件は回ごとに変わります。この記事の数値は2026年9月3日時点で確認しているものです。買う前に必ず楽天市場の公式キャンペーンページでご自身で確認してください。商品価格も、Amazon・楽天ともに常に変動します。この記事では特定の商品の値段を断定しません。


①この記事は「違いの解説」ではなく、前日の作業リストです

木目の机に開いた手帳に、両手を添えてペンで書き込んでいる真上からの手元。奥にコーヒーとクロワッサン。

先に、この記事で扱わないことを書きます。

スーパーSALEとマラソンのルールの違いは、ここでは説明しません。 3日前の記事に、開催日程・買い回り倍率・獲得ポイント上限・エントリー期間を表で並べてあります。まだ読んでいない方は、そちらを先に開いてください。

👉 楽天スーパーSALEとお買い物マラソン、違うのはポイントのルールではなかった

この記事は、その続きの「手を動かすほう」です。 今日という日にやる作業だけを、時間の順に並べます。

前日の使い方そのものについては、8月のマラソンのときに前日確認のタイムラインを書きました。あの記事の手順はスーパーSALEでもそのまま使えます。今日はそこに、スーパーSALEだから増える作業を足していきます。

増えるのは2つです。

増える作業 なぜマラソンでは不要だったか
半額枠と確実枠を分けて書く 半額商品が主役になるのはSALEのほうだから
上限に届く累計額を先に紙に書く 7日間開催だと、気づかないうちに上限を越えるから

②今夜のうちに終わらせる5項目

ここからが本題です。私が今日の夜、実際に順番にやったことを5つ書きます。 合計で30分ほどでした。

1. エントリーを押す(3分)

買う予定が1つも決まっていなくても、先に押します。エントリーは受付期間中ならいつでも押せますが、押した記憶がないと最終日に不安になって時間を溶かします。

エントリーは、押した直後の画面をスクリーンショットで残しておくと確実です。あとで「押したっけ」と探し直す時間がゼロになります。

2. クーポンを先に取っておく(5分)

濃いグレーの背景に、白抜きでSALEと印刷された赤い紙タグが散らして並べられている。

楽天のクーポンには、獲得しておかないと使えないタイプがあります。20時になってから慌てて取りに行くと、目当ての商品が売り切れます。

前日にやるのは「取っておくだけ」です。使うかどうかは明日決めます。ここで注意が1つ。

💡 クーポンは「取ったから使う」ではなく「使う物があったから使う」。取得したクーポンの一覧を見て買う物を決め始めたら、それは店側の設計どおりに動いています。

クーポンの有無で買うものを決め始めた時点で、買う予定のなかった物が候補に入り込みます。 順番は逆です。買う物を決めてから、そこに使えるクーポンがあるか確認する。

3. SPUの現在倍率を1回だけ見て、スクショする(5分)

数字が並んだ資料の上に置かれた黒い電卓と銀色のボールペン。手書きの丸印が入っている。

SPUは「今日の自分の倍率」を1回確認するだけで十分です。前日にSPUを上げに行くのはおすすめしません。 倍率を0.5上げるために月額の固定費を増やすと、たいていセール1回では回収できません。

私はSPUについて実データで7.3倍の内訳を分解した記事を書いていますが、そこで出した結論は「上げるのは生活の中で自然に達成できる範囲まで」です。

今夜やるのは、現在の倍率をメモに書き写すことだけ。この数字は、④の撤退ラインの計算で使います。

4. 買い物メモを「確実枠」と「半額枠」の2列で書く(10分)

方眼ノートに、四角いチェックボックス付きの手書きリストを書き込んでいる手元とペン先。

ここが今夜のいちばん重要な10分です。

紙でもスマホのメモでもいいので、2列に分けて書きます。

確実枠 半額枠
在庫が切れる日用品・消耗品 SALEの目玉商品
値引きに関係なく税込1,000円を超えるもの 安いが在庫が薄く、金額も読めないもの
店舗数の土台になる 取れたらおまけ。土台には数えない

店舗数の計画は、確実枠だけで組みます。 理由は3日前の記事に書いたとおりで、半額品は値引き後の金額が1,000円を下回ると、その店舗がカウントされないからです。

そしてもう1つ、ここで書いておくことがあります。確実枠の各行に、Amazonでの相場を確認する欄を空けておくことです。これは⑥で使います。

5. ふるさと納税の残り枠を、金額で書き出す(7分)

レンガの壁を背に、木箱とかごに盛られたキャベツ・トマト・パプリカ・かぼちゃなどの野菜。

ふるさと納税は、買い回りの店舗数を1つ増やすのにいちばん向いています。寄付なので「無駄な買い物」になりにくいからです。

ただし前提が1つあります。上限額を超えた分は、ただの寄付になります。 超えた瞬間、店舗数を1つ増やす目的で使ったはずのお金が、丸ごと持ち出しに変わります。

上限額の出し方は、給与所得の方と事業所得の方でまるごと違います。私は事業所得側の計算でつまずいた経験があるので、そこは上限額計算でやりがちな3つの間違いにまとめてあります。とくに前年の所得で計算してしまう罠は、毎年やる人が出ます。

今夜書き出すのは「上限額」ではなく「残り枠」です。今年すでに寄付した額を引いた、あと使える金額。この1行があるだけで、明日の判断が3秒で終わります。


③明日の日中に回していい2項目

今夜やらなくていいものもあります。前日に全部を詰め込むと、いちばん大事な④が雑になります。

項目 やる時間 内容
支払い枠の確認 明日の日中 カードの利用可能枠。7日間で累計が伸びる回ほど効く
確実枠のAmazon相場チェック 明日の日中 ⑥で使う。前日夜に見ても明日また変わる

Amazonの相場を今夜見ても、明日また変わります。 明日の日中、できれば夕方に一度見て、メモの空欄に書き込むほうが精度が高くなります。


④私が1つだけ計算し直したもの——撤退ラインは「残り日数」ではなく「上乗せ額」で置く

クロノグラフ腕時計の文字盤のクローズアップ。細かい目盛りと小さな積算計の針が写っている。

ここが、今日やり直した部分です。

8月のマラソンのとき、私は撤退ラインを残り日数と上乗せ額から出す記事を書きました。式はこれです。

1店舗ぶんの無駄額を100倍した金額に、累計購入額が届いていないなら、足すだけ損。

買い回りは1店舗増えるごとに上乗せが1%ずつ増えるので、累計 × 1% が「1店舗ぶんの無駄額」を上回るかどうか、という単純な比較です。

1店舗ぶんの無駄額 元が取れる累計購入額の目安
0円(元から買う予定だった) いくらでも成立
200円 約20,000円以上
500円 約50,000円以上
1,000円 約100,000円以上
2,000円(全額が無駄) 約200,000円以上

この式は、スーパーSALEでもそのまま使えます。 変わったのは式ではなく、式が効かなくなる地点のほうでした。

式が無効になる地点——獲得ポイント上限

買い回りで獲得できるポイントには上限があります。今回の回の上限は、公式ページで確認した時点で7,000ポイントでした。

ここで割り算を1回します。買い回りの上乗せが最大で+9%だとすると、

7,000ポイント ÷ 0.09 = 約77,800円

つまり、対象になる累計購入額がおよそ7万8千円に届いた時点で、買い回りの上乗せは頭打ちになります。

そこから先は、1店舗足しても増えるポイントはゼロです。上の早見表の「累計が大きいほど足していい」という関係が、ここで逆向きに壊れます。

累計購入額 1店舗追加の判断
約7万8千円まで 無駄額 × 100 と比べて判断する
約7万8千円を超えたら 無条件で降りる(追加ポイントがゼロなので、比べる相手がいない)

7日間開催だと、累計は自分が思っているより早く伸びます。「まだ日があるから」で足していくと、上限を越えた後の買い物が全部、上乗せゼロで積み上がります。

だから今回、私は撤退ラインを日付ではなく金額で紙に書きました。7万8千円という1本の線です。この線を越えたら、残り日数が何日あっても買い回り目的の追加はしません。

💡 撤退ラインは「あと何日あるか」ではなく「あといくらでポイントが止まるか」。日数は増えても、上限は増えません。

なお、この計算に使った上限と倍率は回ごとに変わります。あなたの回の上限ポイント数を、公式ページで見て割り算し直してください。 やることは割り算1回です。


⑤20:00からの10分間、どの順番で何を触るか

暗い部屋で開かれたノートパソコン。画面の明かりだけがキーボードとまわりを照らしている。

明日の20時です。10分間の使い方だけ決めておきます。

時刻 やること
19:55 メモを開く。カートは空にしておく
20:00〜20:03 半額枠のうち、在庫が薄そうなものだけ確認する
20:03〜20:08 確実枠を上から順に入れる。ここで店舗数の土台を作る
20:08〜20:10 店舗数を数える。足りない分は明日以降に回す
20:10以降 閉じる

20時台に全部を終わらせる必要はありません。 7日間あります。20時ちょうどに急ぐ理由があるのは、在庫が薄い半額枠だけです。

買い回りの順番そのものは、8月に当日20時からの買い回りの順番として書きました。SALEでも順番は変わりません。

そして、20時台に絶対にやらないほうがいいことが1つあります。新しい商品を探すことです。 前日に書いたメモにない物をその場で見つけて買うと、それはほぼ「無駄額100%の1店舗」になります。④の表でいえば、累計20万円がないと元が取れない買い物です。


⑥買い物先生の読み方——楽天の実質価格をAmazonより下にする1本の線

白い面の上に置かれた、茶色い段ボール箱を真上から写した構図。箱の角だけが写り中央は余白。

このブログの読者向けに、もう一段だけ踏み込みます。

同じ物をAmazonでも楽天でも買えるとき、判断の材料は「ポイント何倍か」ではありません。実質価格です。

私は実質価格の検算式を別の記事で書きました。式はこれです。

実質価格 = 楽天の支払額 − 付与される期間限定ポイント × 0.8

0.8を掛けるのは、期間限定ポイントが通常ポイントより使い道が狭く、失効も早いからです。 額面どおり1ポイント=1円で数えると、比較が甘くなります。

ここに④の上限をつなげると、判断が1本の線になります。

状況 買い回り上乗せ 実質価格の下がり方
累計が上限に届く前 最大+9% 支払額の約7.2%ぶん下がる(9% × 0.8)
累計が上限に届いた後 0% 1円も下がらない

つまり、上限に届いた後の楽天は、実質価格が表示価格そのままになります。 そこから先で「楽天のほうがポイントが付くから」と選ぶのは、根拠がありません。

💡 累計が上限を越えた後は、楽天とAmazonを「表示価格そのまま」で比べる。ポイントは、もう増えません。

具体的な手順は3ステップです。

  1. 確実枠の各行に、Amazon側で同じ物を探して並べる(型番で探す。品名で探すと別物が混ざります)
  2. 楽天側の実質価格を、上の式で1行ずつ出す
  3. 累計が7万8千円を越えたら、2の計算をやめて表示価格だけで比べる

3が今回の新しい部分です。上限を越えたら、実質価格の計算そのものが不要になります。

なお、Amazon・楽天とも価格は日々変わります。この記事では特定の商品の値段を書きません。 明日ご自身の画面で、その時点の数字を見て比べてください。私は仕入れ判断でも同じことをやっていて、画面の数字を自分で1回書き写すまでは決めないというルールにしています。

そしてもう1つ。もらった期間限定ポイントの出口を、今日のうちに1行だけ書いておいてください。有効期限が11月末までなら、11月末までに確実にある支払いに紐づける。ここは期間限定ポイントの出口設計に詳しく書きました。ポイントは「もらった額」ではなく「消した額」で数えます。


⑦8月の集計で出た4条件を、明日の買い物に当てはめる

最後に、仕入れ目線の話を1つだけ。

8月の実売を集計した月次の記事で、粗利の93.7%を作った2案件に共通していた条件を4つ抽出しました。あれは中古の仕入れの話でしたが、そのうち2つは明日のセールにもそのまま使えます。

条件 明日への当てはめ
型番単位で相場を取る(品名で取らない) 楽天とAmazonを並べるとき、型番が一致していないと比較になりません
80点で満足する値付けをする 「最安を取り切る」を狙うと、20時台に時間を溶かします

逆に、当てはまらない条件も2つあります。 「まとめ買いで原価を薄く配分する」と「出品者数を見る」は、新品をセールで買う話には直結しません。使える条件だけ持ってくる、というのが今日の趣旨です。

そして、セール中に高還元の枠が重なることがあります。ここだけは何度でも書きます。還元率が高いものほど、値段が上がっていないか先に確かめてください。 高還元は値上げを隠す一番いい場所です。この見抜き方はSuperDEALの罠にまとめてあります。


⑧まとめ

窓辺の白いカーテンのすき間から差し込む日差しが、木の床に明るい帯を作っている。

明日9月4日(金)20時からの楽天スーパーSALEに向けて、今日のうちにやることをもう一度並べます。

今夜(合計30分ほど)

  1. エントリーを押して、画面をスクショする
  2. クーポンを取っておく(使うかは明日決める)
  3. SPUの現在倍率をメモに書き写す
  4. 買い物メモを「確実枠」と「半額枠」の2列で書く
  5. ふるさと納税の残り枠を金額で書き出す

明日の日中

  1. カードの利用可能枠を確認する
  2. 確実枠の各行に、Amazon側の相場を書き込む

そして、紙に1本の線を引く

  • 獲得ポイント上限 ÷ 買い回りの上乗せ率 = 上乗せが止まる累計購入額
  • 今回の回でいえば、7,000 ÷ 0.09 = 約77,800円
  • この金額を越えたら、残り日数が何日あっても買い回り目的の追加はしない

私が今日やり直したのは、この最後の1行だけです。8月のマラソンでは撤退ラインを「日」で置いていましたが、7日間ある回では、日数より先に上限が来ます。

セールの前日にやることは、買う物を決めることではありません。降りる条件を、まだ冷静なうちに書いておくことです。

数値は2026年9月3日時点で確認したものです。開催条件・上限・倍率は回ごとに変わります。買う前に必ず楽天市場の公式ページでご確認ください。

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