
節約と副業と投資の3本柱で、月+10万円を積み上げようとしているhiroです。
楽天のお買い物マラソンは8/24(月)20時に始まって、今日で5日目です。ここまでこのブログでは、ずっと「足す」側の話を書いてきました。買い回りの順番、カウント漏れの拾い直し、あと1店舗の損益分岐、消えた店舗の埋め直し。
今日書くのは、その逆です。どこで降りるかを、降りたくなる前に決める話です。
マラソンでいちばんお金が減るのは、買いすぎた瞬間ではありません。「ここまで来たんだから」と思った瞬間です。7店舗まで積み上がった人ほど、8・9・10を埋めたくなります。そして最後の3店舗で、それまでに稼いだぶんを吐き出します。
💡 買い回りの手残りは「何店舗回ったか」ではなく、どこで降りたかで決まります。
この記事では、降りる地点=撤退ラインを、感覚ではなく計算で出します。使う数字は3つだけ、割り算も1回です。あわせて、私が今回のマラソンでどこで降りたかも実数で書きます。所要は10分ほどです。
なお倍率・獲得ポイントの上限・1店舗あたりの最低金額・開催期間は、回ごとに変わります。この記事の数字は計算のやり方を示すための例です。ご自身の条件は必ず楽天市場のキャンペーンページでご確認ください。
「10店舗」という数字が、いちばんお金を使わせる

買い回りの説明には、たいてい「最大10店舗」と書いてあります。この「最大」が、静かに目標にすり替わります。
私も昔はそうでした。7店舗まで来ると、残り3つが空欄に見えます。空欄は埋めたくなります。 途中まで埋めた出席カードと同じで、埋まっていない部分のほうが目に入るからです。
ここで起きているのは、判断のすり替えです。
- 本来の問いは「この買い物は、私にとって必要か」
- すり替わった問いは「あと何店舗で10になるか」
後者に切り替わると、要らない物を買う理由が無限に出てきます。「1,000円くらいなら」「ストックしておけば腐らないし」「どうせいつか使う」。この3つが出たら、判断はもう倍率のほうを向いています。
しかも、マラソンの後半ほどこの罠は深くなります。理由は単純で、買う予定だった物は、たいてい前半で買い終わっているからです。前半の1店舗と後半の1店舗では、中身の質がまるで違います。
- 前半の1店舗:もともと買う予定だった物 → 無駄なお金は0円
- 後半の1店舗:店舗数のために探した物 → 出した金額のほとんどが無駄
倍率の上がり方は同じでも、支払う代償が違うわけです。だから「10店舗回った人が一番得をしている」とは限りません。前半の記事で「10店舗はノルマではない」と書いたのは、この構造が理由です。
👉 楽天お買い物マラソンは明日20時から|前日のうちに終わらせておく5つの確認と、20時までの時系列
撤退ラインを出す前に、残り日数を数える

撤退ラインの計算に必要なのは3つの数字です。まず最初に押さえるのが、残り日数です。
なぜ日数から入るのかというと、残り日数が「これから足せる店舗数の上限」を決めるからです。
「残り2日あるから、まだ5店舗いける」と考える人がいますが、現実にはそうなりません。1店舗を足すには、商品を探して、価格を比べて、送料の条件を見て、決済する必要があります。きちんとやると、1店舗あたり15〜30分はかかります。 それを1日に何回もやると、後ろのほうは比較が雑になります。
私は「1日に足せるのは、まともに吟味できて1店舗」で見積もっています。この前提だと、残り日数がそのまま上限になります。
| 残り日数 | 現実に足せる店舗数の上限 |
|---|---|
| 3日 | 3店舗 |
| 2日 | 2店舗 |
| 1日 | 1店舗 |
| 最終日の深夜 | 0店舗(探す時間が残っていない) |
さらに、残り日数が減るほど、足した1店舗の価値そのものも下がっていきます。理由は2つあります。
① 選べる商品が減っている
在庫の薄い物、人気のふるさと納税の返礼品は、期間の前半で消えます。後半に残っているのは、選択肢が少ない中からの妥協になりやすい。つまり無駄額が増えやすくなります。
② 注文が成立しない確率が上がる
期間の終わりに近いほど、在庫のずれによる店舗都合のキャンセルが起きやすくなります。そして最終日の注文がキャンセルされたら、埋め直す日が残っていません。 前半なら1店舗減っても拾い直せますが、後半はそのまま倍率が1つ落ちて確定します。
👉 楽天マラソン3日目の夜|注文したのに買い回りが1店舗減る——「店舗都合キャンセル」の気づき方と、残り期間での埋め直し方
だから残り日数は、単なる「まだ時間がある」ではなく、取り分の上限と確度を同時に決める数字として先に置きます。
撤退ラインの計算式——残り日数 × 上乗せ額 と、増える追加ポイントを並べる

数字がそろったら、両側を並べます。使うのは次の3つです。
- 累計購入額:期間中、いま成立している注文の合計額
- 残り日数:今日を含めて、期間終了まであと何日か
- 1店舗の上乗せ額:1店舗を足すために、これから出すことになる平均額
出ていく側
これから出す金額 = 残り日数 × 1店舗の上乗せ額
残り2日で、1店舗あたり2,000円で埋めるつもりなら、これから出るのは最大4,000円です。ここが「残りをフルに走ったときの支出」の上限になります。
入ってくる側
買い回りは、最終的な店舗数に応じた倍率が、期間中の対象購入すべてにかかる仕組みです。だから残りM店舗を足すと、倍率がM上がって、それが全体にかかります。
増える追加ポイント =(累計 + これから出す金額)× 残り店舗数 × 1%
累計68,400円・1店舗2,000円で計算すると、こうなります。
| 残りで足す店舗数 | これから出す金額 | 増える追加ポイント |
|---|---|---|
| 1店舗 | 2,000円 | 約704ポイント |
| 2店舗 | 4,000円 | 約1,448ポイント |
| 3店舗 | 6,000円 | 約2,232ポイント |
ここで大事なのは、比べる相手は「出す金額」そのものではないという点です。出した4,000円のうち、どうせ買う予定だった物が入っているなら、そこは損ではありません。
比べるのは、出す金額のうち本来なら出さなくてよかった部分だけです。私はこれを無駄額と呼んでいます。この考え方は中盤戦の記事で1店舗ぶんについて書いたものと同じで、今日はそれを「残り期間ぜんぶ」に広げた形になります。
👉 楽天マラソン中盤戦|「あと1店舗」は足すべきか、買い回りの損益分岐を実数で出す
撤退ラインの式
無駄額の合計 > 増える追加ポイント → そこが撤退ライン
これを累計について解き直すと、覚えやすい形になります。
1店舗ぶんの無駄額を100倍した金額に、累計が届いていないなら、足すだけ損。
1店舗の上乗せ額を2,000円としたときの早見表がこちらです。
| 1店舗ぶんの無駄額 | 元が取れる累計購入額の目安 | 累計68,400円のときの判定 |
|---|---|---|
| 0円(元から買う予定だった) | いくらでも成立 | 足す |
| 200円 | 約20,000円以上 | 足す |
| 500円 | 約50,000円以上 | 足す |
| 1,000円 | 約100,000円以上 | 降りる |
| 2,000円(全額が無駄) | 約200,000円以上 | 降りる |
読み取れることは、たぶん想像より厳しいです。出した金額の半分が無駄になる買い物は、累計が10万円に届いていないかぎり負けます。 「半分は使うから、まあいいか」で足した1店舗は、ほとんどの場合マイナスです。
なお、獲得できるポイントには上限が設定されているのが普通です。上限に達していれば、追加ポイントはゼロなので、無条件で撤退になります。上限の金額換算は当日の記事で扱っています。
👉 楽天お買い物マラソン当日|今夜20時から、私が実際に使っている買い回りの順番
撤退ラインは「金額」ではなく「時刻」で置く

ここからが、この記事でいちばん言いたい部分です。
上で出した撤退ラインは、そのままだと機能しません。理由は単純で、判断が必要な場面で、人は自分に都合よく数字を作り直すからです。
「この洗剤はいつか使うから、無駄額は0円ということにしよう」。これが夜10時に起きます。無駄額の見積もりは主観なので、その場で判定させると、必ず甘くなります。
だから私は、撤退ラインを時刻に変換して、先に書いてしまいます。
「8/28の23時以降は、何があっても店舗を足さない」
紙に書くのは、この一行です。金額の条件ではなく、時刻の条件にする。理由は3つあります。
① 時刻は解釈の余地がない
無駄額は自分で決められますが、時計は決められません。判定を自分の手から離すのが目的です。
② 撤退の判断を、疲れていない時間にやれる
朝に決めた撤退ラインは、朝の頭で判断されています。夜に決めた撤退ラインは、夜の頭で判断されます。同じ人でも、時間帯で判断の質は変わります。 マラソン後半の夜は、いちばん判断が甘くなる時間帯です。
③ 「探す時間」そのものを止められる
金額で線を引くと、線に達するまで探し続けます。時刻で線を引くと、探す行為が終わります。後半に足す1店舗で増えるのが数百ポイントであることを思い出すと、そこに1時間を使うのは、時給として割に合いません。
私の書き方は、こうです。
- 累計購入額と成立店舗数を、その日の朝にメモする
- 1店舗の上乗せ額(=これから出す平均額)を見積もる
- 早見表で「足す/降りる」を出す
- 降りる場合は、降りる時刻を書く
- その時刻を過ぎたら、購入履歴もキャンペーンページも開かない
5番目が地味に効きます。開かなければ、迷いません。 買い回りの残り枠を眺めている時間が、いちばん危険な時間です。
私の実例:今回のマラソンは7店舗で降りました

今回、私が実際に出した数字を並べます。
5日目の朝(今朝)の時点
- 成立している店舗数:7店舗
- 期間中の累計購入額:68,400円
- 内訳:家の消耗品が3店舗、物販で使う梱包資材が3店舗、ふるさと納税が1店舗
👉 ふるさと納税は楽天マラソンと合わせて寄付する|まだ今年やってない人の最短手順
8店舗目の候補
もともとの買う予定リストは、7店舗目で使い切っていました。つまり8店舗目からは、リストにない物を探すことになります。 候補として残ったのは2,000円弱の日用品で、家の在庫を見るかぎり、当分使う予定はありません。無駄額は、ほぼ全額の1,600円と見積もりました。
判定
- 8店舗目で増えるポイント:(68,400 + 2,000) × 1% = 約704ポイント
- そのために出す無駄額:1,600円
- 704 < 1,600 → 赤字
念のため、残り期間をフルに走った場合も計算しました。
- 3店舗足した場合の追加ポイント:(68,400 + 6,000) × 3% = 約2,232ポイント
- そのために出す無駄額:1,600円 × 3 = 4,800円
- 2,232 < 4,800 → やはり赤字
どう並べても負けるので、7店舗で降りると決めて、手帳に「今日の23時以降は足さない」と書きました。 8・9・10の空欄は、そのまま空欄で終わります。
ひとつ補足しておくと、これは「7店舗が正解」という話ではありません。同じ7店舗でも、リストにまだ5項目残っている人なら、答えは真逆になります。 撤退ラインは店舗数ではなく、リストの残りと累計で決まります。
そして降りたあとの残り2日は、買い足しではなくこちらに使います。
👉 楽天マラソン3日目|「もらう計画」はあるのに「使う計画」がない——期間限定ポイントの出口を、付与される前の今日決める
黒字ラインの判断フレーム——信号3色で決める

毎回この計算をするのは面倒なので、私は3色に落として使っています。次の1店舗を見て、色を1つ選ぶだけです。
🟢 青:足す
その買い物が、元から買う予定だった物である。無駄額は0円なので、累計がいくらでも黒字になります。迷う必要はありません。
🟡 黄:1回だけ足してよい
リストにはないが、確実に使う消耗品で、かつ「無駄額の100倍」が累計に届いている。ただし条件が2つ付きます。
- 送料無料の金額まで、要る物だけで届くこと(届かないなら送料でポイントが消えます)
- 発送目安が期間内であること(消えても埋め直す日がないため)
🔴 赤:降りる
上のどちらでもない。具体的には、次のどれかに当てはまったら赤です。
- 買う予定リストが空になっている
- 「1,000円くらいなら」という言葉が頭に浮かんだ
- 商品を探しはじめて10分以上たっても決まらない
- 獲得ポイントの上限に達している
- 残り日数が1日を切っている
3つ目は自分用の基準です。10分で決まらない買い物は、そもそも必要ではありません。 必要な物は、探す前から名前が決まっています。
還元率の数字だけを見て判断すると、この色分けは狂います。「還元率が高い=得」と思った瞬間に、赤が黄に見えはじめるからです。同じ構造の落とし穴を、DEALの記事で書きました。
👉 楽天DEALの「逆ザヤ」に注意|還元率が高いほど得とは限らない、実質価格の検算式
なお、赤で降りたあとに「そういえば買い忘れていた」と気づくことがあります。その場合は、赤を取り消すのではなく、初日ぶんのカウント漏れがないかを先に確認してください。 足すより、落ちているものを拾うほうが安く済みます。
👉 楽天お買い物マラソン2日目の朝|初日に「カウントされていない注文」を洗い出して、残り期間で拾い直す手順
せどり視点:仕入れの撤退ラインは、店舗数ではなく資金拘束で引く

物販をやっている人は、ここだけ判断軸が変わります。仕入れの撤退ラインは、買い回りの店舗数とは無関係だからです。
マラソン期間中の仕入れで起きやすいのが、この誤解です。
「ポイントが◯%乗るから、その分だけ安く仕入れられる」
半分は合っていますが、残り半分がずれています。 理由は2つあります。
① 上乗せぶんの多くは期間限定ポイントで戻ってくる
仕入れ値が下がったわけではなく、あとから期限付きのポイントが来るだけです。仕入れ資金としては、そのまま再投入しづらい形で戻ってきます。 家の買い物に使えば家計は助かりますが、仕入れの原価計算に入れるには筋が悪い。
② 期間の後半に仕入れた物は、そのぶん資金が寝る
到着が遅れ、検品と出品も遅れます。同じ商品でも、期間の後半に仕入れたぶんは回転が遅くなります。
だから私は、期間中の仕入れをこう判定しています。
ポイントの上乗せを、判断材料から一度ぜんぶ外す。それでも仕入れたい価格なら仕入れる。
数字で見ると、そこまで悩む話ではありません。20,000円の仕入れに1%乗っても200ポイントです。一方で、その仕入れの損益は売値と回転で決まり、動く額は数千円単位です。200ポイントは、判断をひっくり返す大きさではありません。
👉 「利益率」で仕入れを決めるのをやめた——ROI・拘束日数・月間確保数で組み直した判断軸
仕入れ側の撤退ラインは、店舗数ではなく手元資金で引きます。私は「今月の仕入れ予算の残り」を先に決めておいて、そこに当たったら、マラソン中でも止めます。倍率が1つ上がることより、資金が寝ないことのほうが効きます。
👉 フリマで売れ残る商品の特徴3つ|仕入れで避けたい『不良在庫になりやすい』パターン
今朝の10分でやること

順番にやるだけです。紙とペンだけで終わります。
① 累計購入額と、成立している店舗数をメモする(3分)
購入履歴を期間で絞って、キャンセルを除いた合計と店舗数を書きます。ここが計算の入力値です。
② 残り日数を数える(1分)
今日を含めて、期間終了まであと何日か。それがそのまま「足せる店舗数の上限」です。
③ 1店舗の上乗せ額を見積もる(2分)
これから1店舗を埋めるとしたら、いくら出すことになるか。そのうち何円が無駄額か。ここは甘く見積もらないでください。 迷ったら「全額が無駄」で計算します。
④ 早見表で判定する(1分)
無駄額を100倍して、累計と比べる。届いていなければ降りる。
⑤ 降りる時刻を書く(3分)
「今日の◯時以降は足さない」と紙に書く。書いたら、その時刻以降はキャンペーンページを開きません。
私がやらないと決めていることも、あわせて書いておきます。
- 最終日の夜に店舗数を数え直さない(数えると足したくなるからです)
- 「せっかくここまで来たから」を判断の材料にしない
- 獲得ポイントの上限の残り枠を、埋めに行かない
- 撤退したあとに、他人の買い回り報告を見に行かない
最後のひとつは冗談のようですが、実際に効きます。降りた判断を揺らがせるのは、たいてい自分の計算ではなく、他人の10店舗達成報告です。
まとめ:勝ち負けを決めるのは、最後の3店舗

今回の内容を短くまとめます。
- 買い回りの手残りは「何店舗回ったか」ではなく、どこで降りたかで決まる
- 「最大10店舗」は目標ではない。後半の1店舗ほど、無駄額の比率が上がる
- 撤退ラインの計算に必要なのは3つ。累計購入額・残り日数・1店舗の上乗せ額
- これから出す金額 = 残り日数 × 1店舗の上乗せ額(1日に足せるのは実質1店舗)
- 増える追加ポイント = (累計 + これから出す金額)× 残り店舗数 × 1%
- 判定はシンプルに。1店舗ぶんの無駄額を100倍した金額に累計が届かないなら、足すだけ損
- 出した金額の半分が無駄になる買い物は、累計10万円に届かないかぎり負ける
- 撤退ラインは金額ではなく時刻で置く。「今日の◯時以降は足さない」と紙に書く
- 仕入れの撤退ラインは店舗数ではなく手元資金で引く。ポイントの上乗せは判断材料から外す
今回、私は7店舗・累計68,400円で降りました。8店舗目で増えるのは約704ポイント、そのために出す無駄額は1,600円。並べてしまえば、迷う数字ではありませんでした。
迷いが生まれるのは、並べていないときだけです。今朝の10分で数字を並べて、降りる時刻を書いてしまえば、残りの2日は買い物を探さなくて済みます。その2日は、もらったポイントの使い道を決めるほうに回したほうが、金額としても大きくなります。
条件・倍率・上限・開催期間は変更されることがあります。本記事は2026年8月28日時点の情報をもとにした私個人の進め方であり、購入前に必ず楽天市場の公式キャンペーンページでご自身でご確認ください。
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